蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

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成虫越冬中のトラカミキリ(3)アマミアラカワシロヘリトラカミキリ(2019.2.24)

奄美はこのところ毎日雨ばっかで辛いです。フィールド重視の虫屋にとっては採集をはじめ色々と
制約が多くなり折角春めいてきているのにもどかしいものです。

そんな中で三番目の成虫越冬中のトラカミキリを見つけました。
アマミアラカワシロヘリトラです。
これも昨年3月下旬からの採集活動ではほとんど見なかったので、前に紹介した二種と同様に大方は
その頃までには活動のピークを終えるのでしょう。

前二種と異なるのは個体数の少なさ。僕が未だコツを掴んでいないのかもしれませんが、枯れ枝から
殆ど出て来ないのです。ラチがあかない。
こりゃ、羽脱して活動を始めた個体を春が終わるまでに集中して狙うしかないなあ。

にょっこりはん、カミキリ幼虫飼育中(2019.2.11)

あはは^^

強いね、菌糸。
この菌糸カップ、ほぼ1年前に購入したものですが菌の勢いは衰えず、ってところですね。
去年の夏を室温で越した上、長い期間にも拘らず滅菌されていないのですからちょっと驚き。
さすがに多少カビ臭くはなっていますけど。

ある目的で菌糸カップを購入したのは良いが諸事情から殆ど使う機会が無く、まだ結構残っているので
カミキリの幼虫を色々とブチ込んで試しています。
★る(落ちる)ヤツもやっぱり居ますが、今のところ全体的に思ったより生存率は高いかな。
これから気温が上がってくれば状況は変わってくるかもしれませんが。

少しデータが揃ったら成果を報告する予定です。

死の番人(ムシ)^^(2019.2.6)

死の番人ならぬ、死の番をするという虫。シバンムシ。
虫屋には聞き慣れた名前ですが、その虫屋にしても実物を見る機会というのはそう多くありません。

図鑑を見ると意外と多くの種類が図示されており、未記載も多いとのこと。
スウィーピングやビーティングといった一般的な採集ではほとんど引っ掛かってこないため、実際には
地面に接した朽木や枯れ枝に生息しているケースが多いと推察します。
僕の場合、この仲間はカミキリ等の羽脱を狙って確保した木材から羽脱することがたまにあります。

で、今回這い出て来た死番虫。5ミリ弱程度。
沖縄本島にてアマミクスベニカミキリ幼虫を狙ったシバニッケイの枯れ枝から羽脱して来ました。

まあ、なんと面白い造形美だこと^^

調べると図鑑の図版に近いものがありました。それはイシガキトサカシバンムシで、分布域を見ると
石垣島のみが示されており、解説に「タブノキの枯れ枝より出た♂のみが知られる」とあります。
図示はされていませんが、同じ解説文によると近似種としてナミモントサカシバンムシというのが
居るようで、分布は九州・沖縄本島とあります。前種が沖縄に分布していないとは言えませんが、
同様にクスノキ科のシバニッケイの枯れ枝から出たことも考慮すると、本個体はナミモントサカで
良いでしょう(トサカもあるしね^^)。

シバンムシの中にも食指の動くものがあるので機会があれば意図的に探してみたいと思います。

奄美、今どきのイワカワシジミ(2019.2.1)

昨日は昼間に25℃の夏日となったかと思えば、夕方前にはいきなり小型台風級の嵐に。
そして今日の気温は一気に10℃も低い15℃に。
一体、奄美の冬はどうなっているんでしょうねえ。全く安定せず常にフワフワした感じがしますわ。
どっしりとした冬の季節感が無く、どうも落ち着かないですね。

まあそれは良いとして、今手元にイワカワシジミの幼虫および蛹があります。
屋内飼育なのでさすがに野外よりは常に何℃かは高い環境下で管理しているのですが、全く暖房を
使わない部屋の暗所に置いているので自然状態とはそう大して変わりません。

一部の幼虫、蛹です。



それぞれが越冬態ということなのでしょうが、幼虫か蛹か、まちまちなんですね。
全ての幼虫が昨年12月中には摂食を止めたのですが、直ぐ蛹になって成虫になるのが居たり、
ある者は前蛹に近い形でじっとしていたりします(全くの前蛹ではないので多少動いたりもする)。
そして気が向いたら?たまに蛹に変態するヤツが居る。全く一貫性が無い。

野外でもこんな感じなんでしょうか。さすがに羽化までは至らないような気はしますが・・・
ただ数日前にモンキアゲハが飛んでいるのを見たので、イワカワも極一部が真冬にも親として
活動している個体が居るのかもしれません。ただ飛べるほど高温の日は連続しないし、吸蜜源や
幼虫の餌も無いので仮に羽化出来たとしてもそのうち死に至るのでしょう。もしかしたら、
成虫態でも越冬する?(と言うか低温期間をやり過ごす?)

12~1月に羽化したもの。喜べるほどの低温期型にはなっていない・・・
これからの羽化個体に期待、と。


今シーズンは人工採卵も駆使してイワカワシジミの大量飼育に励む予定です^^

成虫越冬中のトラカミキリ(2)アマミズマルトラカミキリ(2019.1.24)

ここ奄美大島ではあちこちの山肌でヒカンザクラが咲き始めました。
見慣れたピンク色のソメイヨシノと比べるとかなり赤味が強い花なので少々の違和感は拭えませんが、
そこはやはり桜は桜、虫屋としては春の訪れが喜ばしく高揚感を駆り立ててくれます^^

さて、奄美における成虫越冬中のトラカミキリ採集の第二弾。
それはアマミズマルトラカミキリです。

ズマルトラと言えば九州・熊本出身の僕は天草地方等の主に海岸線の林において、枯れ枝中で
成虫越冬中のタダズマルトラを採っていたものです。決して多くはありませんでしたが、日がな一日、
林内に落ちたトラカミキリが好みそうな堅目の材をほじくれば幾つかは手にできました。

奄美大島で同じ感覚でやってみると、同様にアマミズマルトラも採集出来ました^^
前回のフーケントラのように一つのホスト(フーケントラはほぼタブにしか寄生しない)に固執する
わけではなく、これまで数種類の樹木の枯れ枝から成虫を割り出しています。


アマミズマルトラもフーケントラ同様、去年は3月最下旬から奄美で採集を始めた僕は殆ど数を
確保することが出来ませんでした。その呪縛を解き払うべく積極的に本種を探しているところです。


まあ、飽きたら止めますけどね^^
あと亜種になった徳之島のズマルトラもそのうちに採集しとかなきゃならないなあ。

成虫越冬中のトラカミキリ(1)フーケントラカミキリ(2019.1.12)

年が明けて奄美大島でカミキリの材を探していると、材の切り口に何か昆虫の頭部が見えました。
その辺りを選定鋏で少し削り取ったところ、その主が現れました。

奄美大島で冬季に材採りをしていると遭遇することがあるのがこれ。
前年のうちに蛹から羽化、成虫で越冬しているフーケントラカミキリです。

この材はクスノキ科のタブで、本種はこれを第一義のホストとします。1枚目の写真の右側に
トラカミキリ特有の食痕の断面も幾つか見えます。
つまり本種を欲しければタブの材を探せば良いということで、実は僕もこれを念頭にタブ材を
ほじっていたというわけ。

僕は去年の3月下旬に奄美に移り住み、3月25日頃から採集を始めましたが、実はこのフーケントラは
僅か数頭しか採れませんでした。
そりゃそうだわな。この様に冬には既に成虫になっているので春が訪れれば即座に材から這い出て
しまうことになります。

今後はこのように冬季には材で採れるし、早春からの遭遇の機会も増えるでしょう。
去年の恨みを晴らすのだ^^

奄美、地震速報。無職虫屋には優位性!?(2019.1.8)

標本を整理中、いきなりズズーン!と来ました。大海に浮かぶ奄美大島にも地震はあります。
自宅の在る奄美市は震度4。幸いにも津波はありませんでした。

震度4程度だし短い揺れだったのでそれほど深刻なものではありませんでしたが、奄美に住み始めて
始めての地震を体験しました。実家が熊本なので地震にはちょっと過敏にならざるを得ませんね。
のっぺりとした島々では大津波で島の上部がすっかり洗い流された悲惨な記録も残っているようですが、
奄美には高い山々があるのでたとえ大津波が来ても逃げ果せるでしょう。
虫屋は山に居るケースも多いのでなおさら。
自宅も山に近いしね(崖崩れの心配無し)。無職で自宅に居るので直ぐ車で逃げられるし^^

特に最近は本土域の地震が多いですが、島にも「揺れ」はありますよ、というお話でした。

今期オークション、順調に遂行中^^(2019.1.7)

11年前に脱サラして以降、行っている唯一の僕のオシゴト。それが昆虫標本オークションです。
例年秋から早春にかけて5カ月間ほど行っていますが、年をまたぎ今期も予定の半分以上が
終了しました。

1月5~6日の土・日曜日の二日間を落札日として、新年第一発目の出品を行いました。
株で言えば「大発会」みたいなもんかな^^ 仕事始めの直前の週末とあって、やはり今期一番の
盛り上がりとなったように思います。二日間で45名の方々からご入札がありました。入札に
ご参加頂いた皆様に心よりお礼申し上げます。

落札直後から始まったのが怒涛の「取引ナビ」襲来、そしてエンドレスの「ナビ返し」・・・
オークション・システムを使って独自の取りまとめ表を作り、落札者からのナビ到着、それに漏れなく
返信したか、など必要事項を一つ一つこなす毎にチェックをしていきます。
これをやらないとね、僕は取引量が極めて多いので事故が起こってしまうのです。取り置きも
無尽蔵に行っていることを加味すると、事故がほぼゼロなのは驚異的とも思えます(自画自賛^^)
(正直に言っておくと、事故(送り間違いのみ)はゼロではありません。でも数年に1回ほどです)

1月5~6日分の取りまとめ表(システムのcsv機能を使って作成したExcel表)。落札者毎に行間を
開けたり合計したりの操作が結構ありますが手慣れたもので表の作成は2~30分程で完了します。

二日分なので3枚になりましたが、これでも数年前よりはかなり減っているんですよ。
これは意図的に出品数を減らしているからで、このあたりの事情はオークションの諸々の話題と絡めて
来年度からの新規メルマガで述べてみたいと思います。

で、早速ご入金を頂いた分の小包を作り、本日郵便局へ持ち込んだ分。明日も多分同じ位はパーセルを
作成することになります(汗)。上記チェックリストにそれぞれ六個のチェックを入れないと
(入金を確認した、返信した、など)この形まで辿り着けないのです・・・

こんな感じで3月中旬頃までオークションを続けますが、原則として毎週行っていた出品ペースを
落とします。落札日および出品の残り回数は「お知らせ欄」に書いていますので、ご参加頂くに
当たってはご留意頂けると幸いです。

次のオークションネタは、3月の最終落札後になると思います。

2019、謹賀新年(2019.1.1)

当ブログをご覧の皆様、旧年中は大変お世話になり有難うございました。
2019年も何卒よろしくお願い申し上げます。

今年もいっぱい採集し、たくさんコレクションを作り、虫趣味を楽しみましょう!

日本産カミキリムシ大図鑑(Ⅰ)発刊される(2018.12.30)

遂に日本産カミキリムシ大図鑑(Ⅰ)が発刊されました。
奄美大島の自宅に本日、暮れも押し迫った12月30日に到着しました。

カミキリ屋としては待ちに待った図鑑、まずは素晴らしいカラ-図版をペラペラとめくりながら
表面的に楽しんでいるところです。感動がちょっと落ち着いたら、解説と照らし合わせてじっくりと
読み込みたいと思います。

こんな感じで到着。奄美大島までよー来なさった^^

箱を開けると、特別仕様のネキダリス(ホソコバネカミキリ類)のカレンダーが入っていました。
これは嬉しい。むし社らしからぬ(失礼)ニクイ演出^^

これこれ、この図鑑を待っていました^^

ネキのプレートを見ると独立種だったオキナワホソコバネがアマミホソコバネの亜種に格下げされるなど、
全体的にもかなり種・亜種の組み換え等が行われているようです。
僕もヒメカミキリのある種の新亜種に名前を付けて貰ったりしています^^
(当初は新種になる可能性が高いと聞いていましたが、図鑑P13にそうならなかった経緯の記述があります。)

また、屋久島のムネスジウスバはsspとして表示されており、珍品度には★六つ!が付いています。
この図鑑シリーズで★六つを見たのは初めてですが、僕が採った1♂しかこの世に存在していないので
そうなるのも分かる気がします。これも早く♀を採らないとなあ・・・
(数時間後・談)
そんなことを思いながら見ていると、ヤクネキにも★六つが付いていました。編者さんの思い入れも
あるでしょうが、ヤクネキがそうならムネスジウスバsspは★七つ以上だよなあ・・・
いずれにしても、当図鑑の★六つを二種共採ったことのあるのは地球上で僕だけという事実はとりあえず
書いておかねばなるまい。なんちて^^
(さらに数時間後・談)
★六つ、イシガキオオキバカミキリもありました。これはムリか・・・

なにしろ未だ殆ど読んでいないのでこれ以上言えることがありません。
まずは公表通りに12月中に発刊されたことを当ブログの読者さんにお知らせするとともに、
編者さん達の功績を称えたいと思います。この調子で残りの(Ⅱ)・(Ⅲ)の二冊、出来るだけ早く
世に出して頂けると嬉しいですねえ(他人事と思って←ツッコミの声^^)。

奄美大島在住の僕には今日届いたので、本土のカミキリ屋さん達は既に大方は読み込んでおられる
と思います。僕もこれから年末・年始に掛けて、ゆっくり楽しませて貰います。
独自メルマガのネタ本としても今後ながーく使わせて貰おうと思います^^

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