アマミクスベニカミキリの幼虫(2017.4.24)
今日も採集を午前で終了し、宿の2階のベランダで海を見ながら涼しい風に吹かれています。
午後一のぜいたく、この一時がたまりませんねえ。
山の上はもっと涼しかろうなあ。
そんな中でも確実に数組が必死にオキナワホソコバネカミキリを追っているはずです。
一つ採れたとの噂もあるようですが、半分はどうでも良いってな感じ^^
さて、今日はアマミクスベニカミキリの材を探したので、その際に確認した幼虫をアップします。
まずは来年に親になる中齢幼虫。
細長いタイプの幼虫で、基本的に1本の枝には1頭しか入りません。
自ら切り落とした材の中でこれから1年を過ごします。
しかし地面に落ちるとアリをはじめとした天敵に襲われることが多く、成虫まで生存出来る確率は
かなり低くなります。
実際に地面に落ちてかなり経過したと思われる材を確認すると、大体はアリの巣になっていたり
幼虫が何者かに捕食され「空き家」のものばかりです。
枝を切り落とさずに空中に居た方が生存率は高まると思うのですが、そのあたりはどうなんでしょうか。
運良く、もうすぐ蛹化する老熟幼虫も一つ見つかりました。
確認の際に壊してしまいましたが、蛹室の作成中だったようです。
この個体は今後、前蛹、蛹を経てタイミング的には5月下旬頃に野外へ飛び立つものと思います。
二十数年前、初めて訪れたGWに地面に落ちた材の蛹室から羽化直後の新成虫が出てきたことも
あるので、早いものは連休明け頃には野外活動を始めるのでしょう。
僕はクスベニカミキリ類が好きなので、石垣で少し採ったマツダクスベニカミキリの材とともに大切に
保管したいと思います。
もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。