クマゲアラカワシロヘリトラカミキリ:リョウブ御三家カミキリその3(2014.8.12)
屋久島のリョウブで採れるカミキリ御三家、今日はその最後の種類の紹介です。
ただ御三家とは言っても、本種に関しては実はちょっと「付け足し」感が強いものです。
それはクマゲアラカワシロヘリトラカミキリ。
現在本種は3亜種に整理されていますが、クマゲアラカワは文字通り屋久島、種子島の熊毛諸島に
分布しています。
他の二亜種は御蔵・八丈方面、そして奄美諸島に分布していますが、文献によるといずれの亜種も
現地における個体数は多いとのこと。
特に伊豆諸島亜種は極めて多産するようで、採集を試みた知人は皆大成功を収めていました^^
よって関東の虫屋さんにはチョロいカミキリと認識されているかもしれませんね。
ただ7月の屋久島においては基本的に少ないカミキリです。
もっと早い時期には珍しくないという話も聞いており真実はどうでしょうか。
最新の図鑑によると、クマゲアラカワは「花よりも伐採木で多数採集される」とのことですが、実質的に
伐採が行われない屋久島にあってどう採集するのかしら・・・
少なくとも7月に採るとかなりの確率で不完品が混じってくるので、この時期にリョウブの花で見られる
のはいわゆる生き残りあるいは極めて遅く発生した個体なのでしょう。
でも僕の感覚からすると、クマゲアラカワがかつての御蔵島でのようにウジャウジャ採れる亜種だとは
とても思えないのです。
3亜種とも島嶼のみに分布するユニークな種類ですが、クマゲアラカワは九州本土域(鹿児島南部)
にも一部居るようで、そちらの探索もいずれはやる必要があります。
他のAnaglyptus属の面々と同様に、日陰の花から得られることが多いですね。
美しい種類だし人気もあることから、やはり御三家の末席には入れてやっても良いと思うなあ。
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