採集に没頭しない「楽チン八重山ツアー」から地元に戻り数日が経ちます。
最後に訪れた与那国島の終盤に採った甲虫の展足が完了したので、注目すべき1種について報告
しておきたいと思います。
数十年振りに採った与那国のヤギホソコバネオオハナノミ♀です。
採集したのは与那国島での最後の採集日。曇天かつ強風の吹く最悪の採集条件でしたが、林縁の
枯枝を叩いたところ本種が落ち、同時に羽ばたいて飛び去ろうとしたので慌てて掴み採りました。
あれだけの強風でネットに直接落ちたのも奇跡ですが、風に飛ばされなかったのも幸運でした^^
写真のとおり不完品ですが、採集時に破損させてしまったものと思います。
本種を初めて採ったのは今から30~35年程前の初回か二回目のGWの与那国島でのことでした。
何を叩いたのか今では忘却の彼方ですが、初めて見る変わった虫が一画のビーティングで合計7~8頭
(よく覚えていない)落ちました。
とても素早く半数は飛んだり走り去りましたが、残りを押さえ摘まみ採りなんとか毒瓶に放り込みました。
小さく素早い上にとても脆いようで、慌てて処理したためほぼ全てが不完品となってしまいました。
捕獲したのは確か4頭、小型で全体に黒色のもの及び大型で頭部が橙色のものがあるのでそれぞれ
♂♀と判断出来ました。現在は1ペアのみ残っています。
その後何度も与那国を訪れましたが、再度本種と巡り合うことはありませんでした。
ホソコバネオオハナノミ類はカミキリ(等)の幼虫に寄生することが知られ、極めて稀なグループです。
10年程前に沖縄本島南部の小さな付属島で別種が大量発生したケースが発表されましたが、与那国で
僕が以前に遭遇したのも同じような場面だったのかもしれません。
僕は石垣島でこの仲間の生態の一部を掴んでいます。
(参考)ヤエヤマフトカミキリの幼虫に寄生するホソコバネオオハナノミ
上記の石垣産や沖縄、宮古に居るものとは異なり、ヤギは形態がかなり異なり1cm弱と小型です。
生態も一部異なると思いますが稀であることや他の甲虫の幼生に寄生することは同じでしょう。
また昨年でしたか西表島でも発見されたようなので石垣島にも居るかもしれません。
与那国のヤギに2回遭遇したり、石垣のホソコバネオオハナノミの幼生期を見たり、僕は当グループに
かなり縁がありそうです。とりあえず次は沖縄あたりの奴をやってみましょう^^
カテゴリ : 甲虫(その他)
現在滞在しているのは今春八重山ツアーの最終目的地の与那国島。
長旅には付き物の天候不良ですが、 最後の与那国ではほぼ全体を通じて雨や強風に祟られ、
宿にてゴロゴロ・タイムを満喫しています^^
今回のぼちぼち・のんびりツアーを象徴付けてくれていますねえ。でも体がナマらない程度には
出撃することは出来ました。
今回なんとしても採りたかったのがヨナグニシロスジドウボソカミキリです。
以前の八重山遠征では単発で幾つか採っていたものの、手違いで全て手放していたので少なくとも
数ペアは欲しいと渇望していました。
ところが与那国の本種は難物です。実は石垣でも西表でも採るのは難しいのですが、それに輪を
掛けて採れません。最果ての島ということも相まってドウボソ類でも最難関の一つと言えましょう。
これまで単発でしか採っていなかったのに一度に複数採れるものか・・・
しかし! 今回は採ってしまいました。
運良く良好な(ピン)ポイントが見つかり、3ペアほど採ることが出来て一気に片付きました^^
これが与那国島の「真正」ヨナグニシロスジドウボソ。黄色っぽさが目立ち、他の島のものと比べて
特異です。
上が♂、下が巨大な(嬉しい^^)♀で、いずれもスレのほぼ無い美個体です。
石垣や西表をすっ飛ばし何故か沖縄周辺のものと一括りにされていますが、明らかに別物と思います。
それに実は沖縄周辺の群は比較的多くて採り易いです。
一方与那国島産は幾ら叩いてもなかなか落ちないので消耗し、何時の間にか忘れることが多かった
のですが、間違いなく今回ツアーでの大きな成果の一つとなりました。
そして、今回は特に狙わなかったのが2種のフトカミキリ。ノブオフトはイシガキフトと同様に幼虫が
シイの生~半生の部分を食害するため結構得難い種類で、丁度成虫の時期です。一応探して採って
みましたがやはり野外活動中のものは既にエリトラにキズが付いておりコレクション欲が湧きません。
現在は未だ発生期に入っていないウスイロフトもかつて野外で幾つか採っていますが、本来の美しい
エリトラの薄緑色が汚れてガサ付き、とても標本箱に入れたくなるものではありませんでした。
2種共かつての長期遠征時における材羽脱品を所持していますが、もう少しマイコレを増やしたいので
次回の材採集で片付けたいと思います。
与那国のカミキリで前から不思議だったものの一つがとても巨大なアトモンチビが居る、というもの。
僕は九州~沖縄の各地でアトモンチビ群を採ってきましたが、こんな巨大個体群が居る場所を他に
知りません。最新カミキリ図鑑の図版でも大きさを確認できますが、小指と比較してみて下さい。
勿論小型の個体も普通に居ます^^。
新図鑑によると与那国にはタダアトモンチビとヤンバルアトモンチビが同所に混生するとのことですが、
この巨大な奴がヤンバルの方でしょうか。あるいは与那国では双方が巨大化することがあるのか実に
興味深いところです。波照間のタダアトモンチビ新亜種は少なく嫌になりますが、与那国のこれらは
やるほどに成果があるので(ただ2種の比率は個人的に未だ把握していない)楽しいですね^^
これらの同定はこれからなので楽しみです。
なお、今回の与那国には特産のヨナグニアカアシカタゾウムシがこれまでで最も多産しています。
その気になれば幾らでも採集出来ますが時期的にほぼスレ個体ばかりでとても残念。
本来ならお土産に良いのにね。
さて、早春から一カ月以上を八重山で過ごしましたが、いよいよ明日この地を発ちます。
6年振りの八重山、特に頑張らない八重山はとても面白かった^^
地元に戻った後も、今回の八重山の成果で必要なものは公表していこうと思います。
やはり八重山は楽しい!!
これをきっかけにたまにはこちらにも足を運ぼうと思います。
カテゴリ : カミキリ, 甲虫(その他)
もはや僕の専売特許のようになってしまっている^^、(枯)竹を食う虫達の今を見てきました。
タケ食いの虫達の幾つかは冬の時期に独特の生態を見せるので、やる事の少ないこの時期に格好の
ターゲットになってくれます。
ここは熊本市の西部から連なる低山帯。
自宅から30分以内で行ける手頃なポイントなので昔からよく通っています。
メダケの竹林。枯れた竹を一つひとつ物色します。
すると・・・
まず出て来るのは成虫で越冬中のニホンホホビロコメツキモドキ。
スマートで符節の広がりが小さいのは♂です。
こちらはやや体形が幅広く符節が大きく広がる♀。左頬が張り出すというなんとも不格好な頭部を
持つ唯一無二の存在。不動の人気を持ちます^^
♀はタケの一節に一卵ずつ産卵するので、全てが上手く育つと竹を割り割いた際に節毎に1頭ずつの
本種が現れ壮観です^^
ちなみにこれは本種が脱出のため予め作っている「仮脱出口」。皮一枚で樹皮スレスレまで齧っており、
脱出間際に最後の一齧りで穴を貫通させるものと思われます。
この時期の枯竹に付きもののハイイロヤハズカミキリ。自然状態で採ると意外なほどに少ないですが、
中にはびっくりするほど小型の個体が居ます。普通は竹の本軸部分で育ちますが、小枝部分で成虫まで
育ってしまうと極小個体となります。小指の大きさと比較してみてね^^
ちなみに此処にはウスアヤカミキリ原亜種も居ますが、ハイイロヤハズよりさらに少なく南西諸島のような
個体数の多いタイプの虫ではなくなることに注意すべきでしょう。今回成虫は全く現れず、小さな幼虫が
やっと1頭確認出来たに留まりました(写真撮らず)。
そして本来の目的の一つ、ササセマルヒゲナガゾウがやっと1頭(♀)現れました。竹に付くヒゲナガゾウ
として著名ですが、決して多い虫ではありません。
本個体が入っていた蛹室。竹の節付近を食害し木屑を一杯に詰め、その中に蛹室を作りその中で成虫越冬します。
今回主目的の某ヒゲナガゾウムシも確認出来ましたが、これは現在研究者と共に詳しく調査している段階
なのでいずれ公表したいと思っています。今回決定的な画像を撮れましたが今は控えておきましょう。
低山帯原生林のポイント、シーズンの竹林には上記に加えタケトゲハムシやホウアカオサゾウムシ等も
現れます。今シーズンもゴチになります^^
カテゴリ : カミキリ, 甲虫(その他)
ここ1~2週間でめっきり秋も深まって来ました。真昼でも20℃を少し超える程度だし、夜も更けると
更に一枚羽織らないと寒くて過ごせなくなってきました。
そうした時期なので現在主に取り組んでいるレインボーセンチも、山手の産地のものは気温が下がり
過ぎてシーズンは終わったようです。
そこで終盤に狙っているのが低山帯のレインボーセンチです。この場所は熊本市の西部で、いわゆる
レインボーベルト(中央構造線にほぼ重なる)の最西端の個体群と言えるものです。
もちろん単色の個体も居ますが、胸部からエリトラにかけて抜けるように色が変わっていく個体が
結構散見されます(ツートンカラーのようになる)。
自宅から20分もあれば行けるので、もうね、僕の専売特許と言ってもよい個体群なわけ。
(僕が見つけたしね^^)
こんな独特のヤツらです^^
こうした色彩群はレインボーベルトの東~中部(祖母山周辺~南阿蘇外輪山~益城町)では
見ることが出来ません。言わば最西端の限定色と言って良いものです。
レインボーセンチは南阿蘇の最美群が次第に色彩の鮮明さを落としながら、益城町(熊本地震で
最も大きな被害が出た地域。構造線上に在る)の裏山まで一応カラフルな群が分布します。
しかし、その先(西側)は平地の住宅地帯(熊本市中心部)が続くのでセンチの分布は一旦分断されます。
(カラフル色も其処でリセットされる)
そして熊本市西区の住宅街の裏山からまたセンチが現れ、これが実質的に最西端のレインボーセンチ
というわけです。
低地産なので阿蘇等の山手のレインボー群より一回り以上大きく、体形もちょっと変わってきます。
平地~低山帯の個体群は11月一杯位までは活動すると思うので、今年は出来れば宇土半島~天草に
かけて多少調べることが出来ればと思っています。
カテゴリ : 甲虫(その他)
夏物の虫はとかく大味になりがちですが、今日はその最たるものの一つとなります。
みんな大好き、キュウシュウヒメオオクワガタの♂です^^
九州山地高所でのナイターで飛来したもので、♀が来ることはこれまでに何度かあったのですが、
♂が来ることはほぼありません。小型個体だけど生きている個体を見たのは久し振りなので
テンションが上がりました。相当久し振りにキュウシュウヒメオオ♂のマイコレが増えました^^
近年本亜種は極めて稀になり、かつて行けば採れた産地でもまず採れなくなっています。
10~15年前であれば、クワガタブームの後盤あたりに毒された者らがブナ倒木をバカスカ掘って
いる場面も見られましたが、今は高齢化と「飽き」(にわかクワガタ屋は直ぐに飽きる^^)で
そういう輩もほぼ居なくなりなりました。同時に虫も居なくなりましたけどね。
他には久し振りに九州では稀なオオクロカミキリ(♂が巨大でビックリ@@)や、高標高では初めての
オオジュウゴホシテントウ(かなり珍)、オオキノコムシ(これも九州では珍)などが採れて楽しい
夏の夜となりました。
これから晩夏~初秋の高所でのナイターは、主にカトカラ等の珍蛾を中心に狙って1~2回はやろうと
思います。
そして、今季の甲虫は秋の糞虫やセダカコブを残すのみとなりました。
そろそろ主なターゲットに蝶(飼育も含む)を本格的に組み込むとしましょうか。
カテゴリ : カミキリ, クワガタ, 甲虫(その他)
昨日、昼食の冷奴の薬味用に庭に植えてあるシソと唐辛子を採りに出た際、猫の額ほどの菜園を
サササッと素早く歩行する虫を発見。何だろうと近寄るとなんとナミハンミョウ!
「ええ~ こんな所にハンミョウが!」と庭に置いてある子供用の100均ネットに駆け寄りなんとか捕獲。
地方の熊本とは言え、我が家は市内の住宅街の中に在り、近隣に畑や空き地などは一切ありません。
小学生の夏、近くの小学校の校庭で小さなハンミョウ(今思えばあれはコハンミョウ)が渦を巻くほど
群生していたのを見たことはありましたが、ナミハンミョウを近所で見たことはこれまでに一度も
ありません。一体何処から迷い込んだのか、それとも昔からの遺伝子が残っていたのか・・・
僕は大のハンミョウ好きで各地のハンミョウ類を集めています。ナミハンミョウの変異にも興味が
あるので産地集めをしていますが、市内産、しかも自宅ラベルの標本を思い掛けなく作れてしばしの
幸福感に浸れました^^
ちなみに7月の屋久島遠征でも予定数のハンミョウを得ることが出来、屋久島産マイコレを今年やっと
確保できました。タダハンミョウとは言っても、数頭は目にしても数を採るのは結構大変です。
屋久島へは何度も足を運んでいるもののなかなか本種にまでは手が回りませんでしたが、屋久島は
本種の南限でもあり結構人気も高いので今回はそれなりに時間を割いて取り組んだ成果です。
ハンミョウ類は勿論亜硫酸〆ですが、タトウ保管中はやはり油が出てしまい色が多少はくすんできます。
標本作成時は美整形を施し併せてアセトン処理で油抜きを行うのが僕の流儀で、以上を全て行うことで
最も美しい標本を作ることができます。
ついでにハンミョウ繋がりでの情報。九州唯一のカワラハンミョウはどうやら絶滅したようです・・・
カテゴリ : 甲虫(その他)
数日前にやっと九州が梅雨に入りました。今年は九州より関東や甲信地方等の方が早く梅雨入り
するという変な年ですが、これから暫くは採集回数が相当制限されてしまう時期となります。
貴重な晴れ間は有意義に使いたいですね。
九州に於いてはこの6月に初めて採った珍品ナガクチキ・・・ネアカツツナガクチキ。
どこで採るのも大変ですが、九州、しかも地元産ですから喜びもひとしお。
夕刻時に立ち枯れを這っていたもの、夜間倒木に来ていたものの合計2頭採れました^^
もう10年前になりますか、同属Hypulusの相方トゲムネツツナガクチキ(ヒゴツツナガクチキ?)も
採っています。
(参考)
ビーティングで落ちたトゲムネツツナガクチキ
九州でHypulus属を2種採るなんてキセキじゃないでしょうか。
根っからのナガクチキ屋ですからチョー嬉しい^^
珍品ナガクチキは生涯単発の採集で終わることも多いし、全く採れないこともあり得ます。
未だ何種か採ってみたいものがありますが、「一期一会」感の強いムシであるだけに
長い目で見るというか、「普段は忘れておく」技術が必要な一群ではありますね。
その方が採った時の喜びが倍増します^^
カテゴリ : 甲虫(その他)
クロビロウドコメツキダマシ、人生で初めて採りました。
場所は熊本県の低山帯、何の変哲も無い茂みのビーティングで落ちたという実にあっけないものでした。
図らずも数カ月前の某虫月刊誌の記録編に同じ熊本県産としては初記録として昨年に採れた本種の
報告が出ていました。場所は僕の通っていた高校の裏山で、生物部の活動でよく採集していた所です。
ちょっと前までは図鑑で見るだけの珍品だったけれど、俄然身近に感じる種類となってきました^^
保育社の4分冊の甲虫図鑑の時代には屋久島と台湾のみが分布域とされていましたが、実際は上の
熊本の2例以外に宮崎と鹿児島、屋久島、種子島、そして台湾で各々数例ずつ採れているようで、
以前の様には幻ではなくなって来ている感じがします。
来年辺りから八重山遠征も再開したいと考えているので、余勢をかってもう一種の大珍品Pterotarsus、
ビロウドコメツキダマシ(日本では西表島で1頭のみ記録されているという)も採れないかしら^^
※ビロウドコメツキダマシの追加採集例が以前に虫月刊誌に載っていたのを思い出しました。
日本の何処かだったか外国だったか失念したので調べておきます。
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タケ(竹)依存性のヒゲナガゾウムシとしてはササセマルヒゲナガゾウが知られています。
割と大型で横幅のある丸っこいヒゲナガゾウで、採集人が殆ど行うことが無いタケ類のビーティングを
行うと場所によっては得ることが出来ます。
甲虫好きの虫屋さんであってもササセマルに巡り合ったことの無い人は多いと思います。
そして、この他にタケ依存性のヒゲナガゾウがもう一種居ることをご存知の方はどれほど居られる
でしょうか。「え、そんなヒゲナガゾウが居るの?」と思われる方が殆どと思います。
保育社の甲虫図鑑の解説を読むと、タケ依存性のヒゲナガゾウはササセマル以外に見当たりません。
しかし、僕のフィールドの一つ(熊本のある一画)には確実にそれが居るのです。
それがこれ。これまでに採った最大ペアを図示します。
保育社の甲虫図鑑で調べると、体形と斑紋パターン的にはケマダラヒゲナガゾウに最も似ています。
図版が良くなくケマダラよりは体色が濃いようですがイマイチ分かり難いですね。
本種の最大の特徴はケマダラと同様の広がった符節ですが、そうなったのは進化の過程でツルツルとした
タケの樹皮に上手く掴まるために発達したものと思われます。
参考のため同様に符節が広いササセマルのペアと本種(上とは別個体)を並べてみます。
これら2種のヒゲナガゾウはなかなか落ちて来ませんが、マイ・フィールドでは運が良いと日に2種を
同時に得られることがあります^^
図鑑のケマダラの解説をかい摘むと「符節第三節は強く広がる。中ノ島と沖縄に分布する」とあります。
ケマダラと本種が同一かどうかは別として、同形態からケマダラもタケ依存性と思われます。
ケマダラの解説にはタケ依存性についての言及が無いので、図鑑作成時にはこうした生態が分かって
いなかったのでしょう。
実はかなり前から本種の存在には気付いていたのですがサンプル数が足りず、今春それなりに個体数を
採集出来たので紹介する次第です。
図鑑の分布はよく塗り替えられるのでケマダラそのものかもしれないし、あるいは別亜種・別種に
なるのかもしれません。少なくともタケ依存性という生態に関しては初の知見になると思います。
この5月にビーティングで落ちてきた写真。上がササセマル、下が本種です。
いずれも広がった符節が目立ちますね。
ちなみに以下の写真は早春に枯れ竹から割り出した場面で、完全に竹食いであることが分かります。
そして、先日撮れた奇跡の一枚(三枚か^^)。
偶然にも自然状態で本種が枯竹に留まっている場面を捕えることが出来ました。
広がった符節で枯竹の樹皮にしっかり「貼り付いて」いるのが分かりますね。
うーん、イメージ通りで大満足^^
こんな場面、まず拝むことは叶いません。よー見つけた、ジブン。偉い!
僕は一応ヒゲナガゾウ・マニアですが数ミリの極小種は正直好みではありません。
本種は平均すると10ミリ近くはあるので楽しんで調査に励むことが出来ました^^
引き続き発生期間等も調べてみようと思います。
カテゴリ : 甲虫(その他)