その他 | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

最近の雑感、オークションの取り止めなど(2024.12.24)

早いもので2024年も師走を迎えました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
12月に入っても例年よりは温かさを感じる日々が多いと感じます。特に夏季の暑さは酷かったですが、
異様な暑さの影響は晩秋~初冬を通り越し現在まで続いているようで、クリスマスの時期でも昼間は
南窓の温かい熱気で暖房無しで過ごせます。生涯でこんな年を体験した記憶は無く、こうなると
来シーズンの虫の発生は一体どうなるのか心配にすらなりますね。

自分の今シーズンの行動を振り返ってみると、早春の八重山遠征から初夏頃までは地元を中心として
頻繁に採集に出ていたものの、7月初旬の屋久島でコロナに罹患したのを境に行動パターンがかなり
異なったものになったと思います。夏以降はコロナの後遺症か体調面もあまり優れず、外に出たいという
欲望・ヤル気も以前ほどは無くなってきたかなあと思います。
冬に入っても出来ることは色々とあるのですが、今ではもう完全に「引きこもり」になってしまった感が
あります。言いたくもないですがやはり歳のせいもあるでしょうね^^
溜まった虫のマウントや展翅もさすがにタイムリミットでしょう。そっち(コレクション充実も含め)だって
やらなきゃいけないという思いも常に頭の何処かに引っ掛っており、それも心理的に出無精にしている
大きな要因のようです。
この歳になると採集しないならしないでも構わなくなったし、以前は同じことを何度やっても面白かった
のですが俄然つまらなってきました。この出無精気質は来シーズンも続きそうな気がします。

一部の方への連絡です。令和7年1~3月までオークション出品を行うとしていましたが、諸事情から
やらない事にしましたのでご了承お願いします。再開は未定です。
期待されていた方には大変申し訳ありませんでした。

今回はとりあえず近況ご報告まで。

五年振りの九州虫屋連絡会(2024.11.17)

11月16~17日の二日間、大分県湯坪温泉郷にて5年振りとなる九州虫屋連絡会が開催されました。
コロナ禍で中4年が空いたとは言え、ほぼ何時も通りの九州を中心とした虫屋仲間の顔ぶれが集い
とても楽しい一時を過ごすことが出来ました。

初日は行き掛けにムモンベニカミキリの定点調査を行いました。本種がかつての日本一の多産地、
大分県飯田高原から姿を消して久しいですが、僕は7~8年前のこの時期に熊本県側で数個体の
前蛹を確認しています。今年は夏が長かったことから、枯れるのが遅いカシワの葉は未だ青々とした
部分が多く残っています。

僕は飯田高原でムモンベニが多産していた頃に散々材採集を行っているので要領は熟知しています。
カシワの葉は枯れても散り落ちないことが多いので葉が青かろうが茶色であろうが関係ありません。
幼虫が残した特徴在る食痕を探して歩き回りますが予想通り食害されたものは全く見つかりません。
7~8年前に数本の加害材を見つけたと言ってもその後数年は全く発生を見なかったのでやはり
状況は限りなく絶滅に近いということでしょう。本種の遺伝子が残り続けることを願い、また何時か
再確認をしたいものです。

前段の様に今年は季節の進み具合が遅く紅葉がバッチリで、図らずもこちらも楽しめました^^

虫屋も年齢が上がって来ているので道中採集を行わず早目に宿へ集まる傾向が強くなっています。
早風呂に浸かったりお茶を飲みながらゆっくりして皆が集まるのを待ちます。
そして午後六時から始まった「話題提供」では、東京からお越しの「六本脚」のK氏によるメクラチビ
ゴミムシ関係の講話が行われました。僕は本グループの門外漢ですが、特殊な環境での採集活動には
多少興味が引かれ話に聞き入ることが出来ました。

宴会の後は恒例のオークションに雪崩込みます。今回も出品は多く好きな蝶や甲虫の幾つかを落札
出来て楽しめました。門外漢なるも一冊のみの著者のサイン本ということでメクラチビゴミ図鑑も落札
してみたりしてね^^
本音ではもう少し踏み込んで落札してもよかったかな、とちょっと後悔したものもありましたが、また
次回のために使わなかったお小遣いはプールしておきましょう。

オークション終了後は知人達とカミキリ談義等に花が咲き深夜まで楽しく過ごすことが出来ました。
一夜明けた今日は美味しい朝食を十分に執った後、皆との別れを惜しみつつ僕は週末の阿蘇~九重の
紅葉狩りによる渋滞を避けるため早めに帰路に就きました。
九州虫屋の皆様、また来年の連絡会でお会いしましょう^^

※二日目の朝食後にご挨拶を頂いた方へ
 今回配布された名簿にある当方の住所・電話番号に誤りがあったので、連絡頂く際はメールアドレス
 (これは正解)の方へメール下さい。

「山」シルビアシジミ飼育を開始。今季オークション出品も開始(2024.10.4)

秋のレピ飼育の一環として、阿蘇のシルビアシジミに取り組み始めました。
下の写真は母蝶採集のためポイントへ向かう途中で撮った現在の阿蘇連山。秋めいてきた草原では
ススキの穂が目立つようになっています。

現在は母蝶からの人工採卵が終了した段階で、孵化した初齢幼虫の摂食が既に確認出来ます。


現在は産地でのホストのミヤコグサを摂食していますが、食い尽くされた後はスナップエンドウ等の
優れた代用食で大型の低温期型に育てていきます^^

九州のシルビアシジミは北部県及び南部県では海岸線や大河河岸のような低地で発生していますが、
中部の熊本県では何故か海岸地域などの低地には見られず逆に阿蘇高原周辺の草原に分布します。
いわゆる九州では唯一の「山」シルビアと言え、近年は生息地が極めて限られるため貴重な存在です。
僕が通っているポイントでも当方が地元に戻った直後の10数年前と比べると驚くほど減っており、
今回は母蝶の確保にかなり苦労しました。

母蝶の数が少なかったため得られた卵はあまり多くありませんでしたが、九州の山シルビアは益々貴重に
なって行くので大事に育てたいと思います。次は代用食に切り替える頃に途中経過を報告します。

なお、今月から今季(~来年3月)のオークション出品を開始します。一回目の出品は今週末頃、終了日は
13日(日)となり、その後は従来のように2週間毎に出品を繰り返します。
近年の傾向として出品数を次第に減じており、今季以降も踏襲することになります。当方の出品に
御興味をお持ちの方は当該サイトを時期に覗いて頂けると幸甚です。

23日の大手町フェアに参加のため上京します(2024.9.20)

来る23日(月)(秋分の日・振替休日)に東京大手町サンケイ会館で開催されるコレクションフェアに
参加するため本日出立します。
出店も行いますが、久し振りに多くの標本を目の当りに出来るのでとても楽しみです。

僕はここ数年のように自ブースのきりもりは友人にお願いして、アチコチの虫を漁っている時間が多いため
当方にご用件がある方はお手数ですがTEL頂けるとつかまると思います。
旧友の方々は例年通り夜の懇親会にてゆっくりとお話しましょう。
また今回は友人達と採集も予定しており、久し振りの本州における採集もとても楽しみです^^

実は今回、主催者が送付した案内ハガキに間違いがあり、それには開催日が23日秋分の日と在りますが
実際は23日振替休日が正解です。例年執り行われている秋分の日を念頭にしていると前日の22日に
現地に行ってしまうことになるのでご注意を。

では、会場および懇親会にてお会いしましょう^^

2024年、盛夏のある日の雑感(2024.8.21)

今年も8月20日を過ぎ、一般的な虫採りの季節も終わりに近付いています。秋~冬にも時期の
虫採りの楽しみはあるのですが、種類数は多くないし何か一抹の寂しさも加わって春~初夏の
ような高揚感のある活動ではなくなります。無理してやっている感もありますしね。

それよりも「今」ですよ。前の記事にも書きましたが、なんですかね今夏の異常な暑さは。
間違いなく例年とは異なる野外での活動のし難さがあります。現実的には朝に出て高山帯で過ごせば
強烈な暑さを避けることは可能なんですが、まずね、外へ出たくないんですよ。
採集に出たいという意欲が全く湧き上がってきません。
これには先月の屋久島で体調が悪い上にコロナに罹ってしまった影響も大きいと思います。
ヤクネキポイントに着いた途端、極度の倦怠感から立っていられなくなりましたからね。
症状は治まりましたが(実は一部味覚が戻っていない)それ以降やる気が削がれたと言いますか。

年齢的なものもありますね。4年ほど前でしたか、当時は奄美大島にテンポラリーで住んでいたの
ですが、急な心境の変化がありました。心理面や健康面も絡みますがニュートラルな大量採集に飽き、
「増やす」より「減らす」、すなわち断捨離に着手しようと決心しました。
あまり上手くは行ってないんだけどねえ・・・
母親の入院も大きく影響していますね。定期的な見舞いその他の用事も多く、これも今夏の「採集に
出難い」現象に一役買っているよう。

そろそろ終了しつつある屋久島産オオミズアオの飼育が結構大変だったというのもあります。
若齢幼虫なら一つの容器で数十匹飼えるけど、なにあの終齢幼虫。バケモンじゃん(知ってたけど^^)。
毎日せっせと餌運びと容器の掃除を繰り返しましたが、それだけでかなり疲れていたのが実情だった
ようにも思います。未だ最後の幼虫グループが最後の食い込みをしているタイミングですが、目前の
繭を見ると連日の大変さから近いうちに解放される安堵感がありますね。
これが完全終了すれば少しは採集欲も戻ってくるのかしら・・・

8月20日かあ。
カミキリならオオトラが十分にいけるし、小物ならブドウトラやケブカヒラタなどがありますね。
オオトラと言ったって断捨離視点から見ると標本はもう要らないしなあ。飼育とかやったらさらに
増えちゃうし。
他県のゴマシジミもやる予定だったんですけどねえ。現実的に考えれば真夏の草原なんてもう
身体が付いてこないだろうしなあ。一昔前、山梨県の北富士演習林のゴマシジミが多産していた頃、
不規則に飛び回る黒いゴマを追い掛け回していた日々が懐かしいもんだ。
数十年振りに阿蘇のクロヒカゲモドキもやろうと思っていたけどこれも行かなかったなあ。
崖の美蛾ナマリキシタバの夜間採集もあるな。ナイターだから暑さは関係ないのにこれさえやろうと
しないんだからね。
もう少し季節が進み、殺人的な日差しが多少柔らかくなればまた野外に出てみたくなるかもしれない
ので(多分そうなる)、あと暫くはぐーたら自宅警備に勤しみましょう^^

今日は雑感なのでこんなことも書いてしまいましょう。半年振りに来月辺りからオークションを
再開するので久し振りにサイトを覗いたのですが、一つ嫌なモノを見てしまいました。
僕も何回か取引したことのある出品者が、ある「ズル」をしていたのです。
具体的に書くと問題になるのでこのくらいにしておきますが、あなたも人の子なのね^^
これは虫売りの古くからの問題点であり、実は結構な出品者が陥ってしまっている問題です。
この問題点については何時かインナー・コミュニティ等で吐露することがあるかもしれません。

なお、9月23日(秋分の日・振替休日)の東京大手町インセクトフェアに参加するので、現場又は
懇親会にてお会いしましょう(^^)/

屋久島産オオミズアオ幼虫終齢に。ついでに暑中見舞い^^(2024.8.10)

お盆休みの三連休、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
盛夏は動かないと決めている自由人@自宅です^^

今年の夏は本当に暑いですねえ。近年天気予報でもよく言うようになった「殺人的な(実際の言い方は
(命に係わる)」暑さが連日続き自宅から出られませ~ん。ヒモノになるよまったく。
飼育中の屋久島産オオミズアオ幼虫が終齢となり毎日の餌替えや飼育装置の掃除が欠かせないこと、
そして締め切った熱い室内に放置しておけないことも採集に行き難くしています。

涼しい自宅から出なくてよい口実^^

さて、屋久島産オオミズアオの幼虫ですが、前回の写真の状態から2回脱皮していよいよ終齢です。
毎日ソメイヨシノの葉をもりもり食って、蛹化までもう少しといった感じです。


次は繭を紡ぎ始めた頃に取り上げることにしましょう。

屋外でオオミズアオ幼虫の餌替えを行っていた際、ふと地面を見るとこんなものを見つけました。
これ、スベリヒユだよね?

キツネノマゴとかイワダレソウなどもそうですが、南方系タテハの食草は地味なものが多いので特に
意識していないと普段は目に入りませんね。そうしたものを全て確保しておきたいとまでは思いませんが、
一度はメスアカムラサキを飼育してみようと思っていたので、数株掘り取って花壇に植えておこうと
思います。

何時かは飼育しようとクロツバメシジミ用にツメレンゲやタイトゴメなど3種、ジョウザンシジミ用に
ホソバキリンソウ、ヤマキチョウ用にクロツバラなどの食草類を暇を見ながら植えているのですが、
実際の飼育は何時になることやら・・・

屋久島、早々と撤退しました(2024.7.14)

9日ほどで屋久島+α旅行(遠征では無い^^)から戻ってきました。2日間はオオムラサキカミキリ
採集のため宮崎:日南方面に廻っていたので屋久島は実質1週間ほどでしたね。

早々と切り上げたのは健康面が極度に悪化したため。元々体調があまり良くなかったのに加え、
宮崎に居た頃から何か違和感を覚えました。屋久入りした直後に倦怠感が強くなり、それでも天気が
続いていた期間にはなんとか数日動くことが出来、ネキAポイントには3回立つことが出来ました
(疲労感・倦怠感のため2回は午前中のみ、1回は1時間のみ)。

今年の屋久の状態は最低で、一応ネキ2種は僅かに採れていましたがリョウブが満開にも拘らず訪花する
カミキリは極少。此処ではいつも3バカトラと揶揄するカマカリイ(クロキスジトラ)やアラカワシロヘリトラ、
そして何とフタオビミドリトラさえも珍品で、最後には掬う気力も失せました。
そして晴天が1週間以上続いていた上に記憶に無いほどの熱波。これじゃあ虫なんか採れんわい。わい。

雨が降り出して宿に缶詰めとなりましたが体調は更に悪化。倦怠感や身体のこわばり、喉の痛みや痰、
味覚・臭覚障害が立て続けに始まり、寝汗が酷い。食欲も全く無い。
あれ、これってコロナに罹患したんじゃないの?
そして昨日、急いで自宅へ戻って来たというわけです。多少症状は和らぎ始めたけど、連休明けには
病院へ行かんとなあ。

半分は引退の身ですが、ちょっと残念な屋久島旅行でした。
今夏は療養します。

屋久島へ行って来ます^^(2024.7.5)

今年の梅雨は珍しく短かったですね。おかげで効率的に動くことが出来そうです。
という事で、二年振りの屋久島遠征を敢行したいと思います。
(後日記:あまりにも晴れが続いたので早々と梅雨明けしたと勘違いしていました(^^;)

昨年は行かなかった屋久島。一昨年はかなりの好成績で楽しめましたが、さて今年はどうなるか。
これまで屋久島には10回ほど訪れていますが、ハズレ年というのはあまり無かった印象です。
前回までは頑張りましたが、現在はお気楽な採集活動に切り替えているので頑張りません^^
ただ、楽しんできます。

なお前回同様に遠征中のブログ更新はお休みです。何か成果が在れば帰還後にお知らせします。
では、ボチボチ行って来ます^^

オモト岳に登ってみた。平久保へ行ってみた(2023.4.14)

面倒なので今回は止めておこうかな、と思っていたオモト岳登山、そして最遠方の平久保へ行って
来ました。オモト岳・平久保双方に其処にしか見られない虫が居るのですが、かつての長期遠征時代に
採集済みなので本来ならもう行く必要はありません。登山はキツイし、平久保は片道1時間と遠い・・・

止めておこうと思いつつ、そこは深い思い出の残る場所ではあります。採集はしないまでもかつての
活動の足跡を辿る意味合いも今回の旅にはあるのでやっぱり行ってきました^^

まずはオモト岳。沖縄県最高峰とは言うものの標高はたかだか530メートル弱。しかし急傾斜が
多く亜熱帯雨林のジメジメした暑さで大汗をかくこともあり疲れてイヤなんですよ。それにかつては
殆ど休むことなく登っていましたがもうじき還暦の身には結構堪えましたね。
登山口から少し登ると斜面の大崩壊でポッカリ出来た空間があります。かつて長期遠征初期にこれが
起こり、登山道が崩落しこの空間も瓦礫で裸地状態でしたがあれから10数年は経つので山肌が
すっかり木々で覆われています。

再び林内の山道を歩きます。この辺りは以前も撮ったことがあったなあ。


 
エッチラオッチラ、休みを入れながらゆっくり登っていきます。
此処が最も急坂が長く心臓破りのポイントだったな。40~45度が数十メートル続きます。

ルッキングのみで虫を探しながら登りますが全く虫の息吹を感じません。前記事で述べた石垣の
甲虫の不調は此処でも顕著のようで、ヤンバルアワブキにムネモンウスアオやイワサキキンスジ
といった葉を齧るカミキリの食痕は全くありません。立ち枯れにサキシマコブヒゲの姿も無し。
今春の虫の発生が悪いと言うより本当に虫が居なくなったのかもしれません。まあ以前のように
真剣には探していないんですけどね^^
オモトの虫も不調なのは想定内だったし、かつて十分楽しんだから特に構いません。
気付いたのは僕が石垣に来なくなったこの6年の間に、掬い易いヤンバルアワブキが登山道沿いに
ほぼ無くなったことで、この山の魅力が一つなくなりましたね。

頂上近くになるとリュウキュウチクが登山道の両側に繁茂し歩き難くなります。

そして視界がぽっかり開けると「オモト岳頂上へ」の看板の残骸があるはず・・・なのですが
丁度電波塔の工事をしているようで簡易な張り紙となっていました。

そこから10メートルも行くと遂に頂上の標石がありました。賽銭箱って前もあったっけ。
リュウキュウチクが繁茂し、標石に登らないと展望が利きません。一応登って撮った写真が下。
長期遠征していた頃、頂上一帯の竹が一面刈られていたことがあり、その際は極めて素晴らしい
眺望でありました。



 

ということで今回は記念に一度だけ登ったオモト岳ですが、カッコウムシspが結構採れて
喜びました。これは図鑑に無い種類ですが僕は今のところオモトの一画でしか採っていません。
かつてから存在は知っていましたが、虫の少ない今期に結構得ることができ満足でした。

オモト岳に行ったからにはやはり平久保にも行かねばなるまい、となります。
ただ昔の採集地を見るだけのために1時間もドライブするのは酷なので、平久保の手前の明石部落
にある明石食堂のソーキ蕎麦とかけて訪れることにしました。 

実は一つ悲しい事実を知ることになります。平久保の近くに吉野という小さな部落がかつて
在ったのですが、なんと廃村となり地図からも消えていました。もう35年位前になりますか、
吉野バス停の傍のテイカカズラ群落からイシガキトガリバサビカミキリが採れたのですが、これを
知っている古い虫屋さんには感慨深い出来事なのではないでしょうか。僕が長期遠征をしていた
最後の頃に確か人の住んでいる1軒と道脇に廃屋がありましたが、バス停共々無くなっていました。
 
前の記事でも触れたように観光客がとても多く、こんな奥地にも拘わらずレンタカーの数がハンパ
ではなく明石食堂の周りには名物のソーキ蕎麦を目当てのレンタカーがひしめいていました@@
前から有名だったけど、この状態は異常じゃなかろうか。開店前に着いたので30分程度の順番待ちで
入れましたが、客の殆どが日本人のようでした。やはり日本の観光需要は日本人で満たさなきゃ。

かつてはススキサビやイシガキトガリバサビ、ヤエヤマフト北部型などのカミキリを採ったポイントを
確認しながらドライブします。そうだ、ここで当時は未だ殆ど採れていなかったイマサカドウボソが
落ちて狂喜したんだったな、とかね(後記注:イマサカを採ったのは35年位前の初石垣の時でした)。
当時ススキサビはほぼ採れなくなっていた頃で、僕が大量に再発見をしてまたポピュラーになったような
ものでした。写真の場所は特に多かったエリアですが農道が貫通して環境が変わりススキ原がほぼ
無くなっていました。

ここに限らずススキの減少は顕著で、ススキサビは各段に採り難くなったのではないかな。僕はもう
マイコレ分はあるので良いけどね。あの頃は多い一画を見つけるまで探索を続けられたけど、今はもう
やりたくないかな。

ただ平久保の美しい海岸線はかつてのように其処にありました。

今にして思うのは、オモト岳にしてもここ平久保にしても若い頃にやり込んでおいて本当に良かったと
いうことです。今風に言えば44歳でセミリタイアを果たし45~55歳の気力も体力もまだ充実していた
10年間を本格的な虫採集に費やすことが出来ました。
ムネモンウスアオが最も採り易かった「三本アワブキ(当時僕が命名^^)」は既に無いし、平久保に
在ったススキサビの楽園は消失の危機が訪れつつあります。

今年4月上旬の石垣の採集地ではオールド虫屋もヤング虫屋もかつてほどは目に付きません。
虫屋人口は確実に減っています。
若い虫屋さん達には虫が未だなんとか採れるうちにかつて僕が体験することが出来た喜びや満足の
気持ちを味わって欲しいと思います。

石垣島でプカプカ浮いています^^(2023.4.6)

与那国島を経て、現在は石垣島に来ています。
採集はあまりしないつもりでしたが石垣では三日連続で採集に出てしまいました。さりとて
念を入れて虫を採っているわけでもありません。「沈没」し損ねてプカプカ浮きながら虫を
探しているという感じです。
日焼けに併せて老け^^による疲労が酷く、明日は雨天ということもあり暫くオフ感覚で
のんびりします。

ちなみに今春の石垣島の虫の発生はすこぶる悪く、オオヒゲブトハナムグリなどは3月に少し
発生したくらいで僕が石垣に入った3日前には既にコアオハナムグリが数頭飛んでいる位でした。
雑虫もほぼ飛んでいません。石垣に来て採った虫は4~5匹かな。
この時期の虫はかつて一杯採っているので真剣味も無いですしね。

インバウンドも含めて石垣島の観光客数は凄く、コロナ前の来客数を優に上回り僕が長期遠征
していた6~十数年前より間違いなく増えています。山の中で採集していても普通の観光客が
やたら来ます^^ 日本の観光需要はホンマモンです。

僕も今回はちゃんと観光しなきゃな。浮いていないでちゃんと沈没します。

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