八重山で湿った土くれに産卵していたもの(2014.12.11) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

八重山で湿った土くれに産卵していたもの(2014.12.11)

八重山での写真を整理していたところ出て来たシリーズ。
ガガンボとアブです。

一般の虫屋さんには興味の薄いグループですね。まあ僕もそうです^^
大型で綺麗な種類が目に付いたりするとアミに入れたりはしますがいつの間にか何処へやら。
展翅する時間もないし標本になることはまずありませんね。

石垣島でのこと。立木に出来たウロを覗こうとすると、そこに溜まった木屑フレーク(古くなって分解され
湿った土くれとなったもの)の上で激しくポンピングするデッカイ蚊のようなものがいました。
近付くと大型のガガンボが腹部末端をトンボの産卵のように何度もそれに突き刺しているのです。

ガガンボの幼虫と言ったら水中で生活するものとばかり思っていたので意外でしたね。
多湿で餌が潤沢にあれば色んな環境で適応出来るのでしょう。
とにかく激しい産卵行動だったのが印象的でした。

蛇足ですがガガンボに刺された人って居ます?
僕は幼少の頃、電灯の前でフワフワ飛んでいた大型ガガンボを、それとは知らず大きな蚊と思い
面白がって両手で捕えたところ、刺されてしまったことがあるのです。
あのジカッとした激痛は今も忘れません。
三つ子の魂、百までと言いますが、どうもガガンボは苦手だなあ。

次も同様に西表島のジャングルで湿った土くれに産卵していたもの。
ベニボシカミキリの発生源である大径のオキナワウラジロガシ立ち枯れの下に、土くれと化した
古い木屑が溜まっていたのですが、大型美麗アブ(有名な種類だが名前忘れた)がその上に留まって
何かしています。

良く見ると腹部を曲げてそれに何度も突き当てています。産卵行動です。

前段のガガンボのような激しい産卵行動ではありませんが、土くれに産卵するアブというのも自分に
とっては意外なものでした。
同様にこうした環境で育つアブの幼虫も居るんですね。

アブの幼虫と言えばやはり幼少の頃、沼の表面で蠢いていた長いシッポを持ったウジ虫を見て以来、
これもなんとなくニガテな虫になっちゃったなあ。

以上、人気虫ではありませんが(一部の虫屋さん、失礼^^)、生態の一環としての報告でした。

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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