屋久島産ミヤマカラスアゲハが終齢・蛹に(2015.8.29) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

屋久島産ミヤマカラスアゲハが終齢・蛹に(2015.8.29)

飼育中の屋久島産ミヤマカラスアゲハですが、飼育環境に気遣っていることもありほぼ「落ちる」
ことなくスクスクと成長しています。
強制採卵数は40卵ほどでしたが、何故か四分の一は孵化せず。
しかし孵化したほぼ全ての幼虫が生存しており成績は良好です^^

以前の東京在住中、夏季に昼間は暑い社宅内で飼育したパピリオ類がすべて「溶けて」死滅して
しまったのは、完全に飼育環境の劣悪さだったんだなと改めて腑に落ちている次第です。
そうした教訓から、今回は可能な限り通気性を保ちほぼ常時冷房を利かせた部屋で飼育を行って
いるわけです。

下が2週間ほど前の状態(一部)。
ステージは基本3~4齢で、1頭だけ気の早いヤツが終齢となっています。

これは4齢のみ。ミヤマカラスらしくカマ首をもたげた奴がいますね^^

そして次が今の状態。ほぼ全てがこうした終齢となりました^^

右の4齢幼虫は終齢への変態直前であるのが分かると思います。

パンパンに張った大きな体に対して小さな頭部が目立ちますね(ボールのようにツルツルした部分)。

それが脱皮してこのような大きな終齢の頭部となるわけです(前胸にやや隠れて見え難い)。
終齢は本当に「ウワバミ」顔ですね^^

そして、最も成長スピードの速かった幼虫が先ほど蛹となりました。
葉の裏側で蛹化したためか緑型となっています。

一つの計算違いは、時期的に春型を作るにはまだ早いので夏型の延長としての秋型になるだろうと
思っていましたが、摂食量や個体の大きさからどうやら春型となってくれる雰囲気です^^
なにせ8月初旬から九州低地で飼育するのだから、年内にもう一化するだろうと思ったわけですよ。

ところが冷房を利かせた部屋、終齢時からは蓋を閉めたダンボール内で飼育したことから想定とは
異なる結果となるかもしれません。
冷房はかつての反省から、そしてダンボールの蓋をくり抜いて網を張るのが面倒だっただけなのです。
(春型を作りたかったら初齢時から真っ暗な環境で過させている)

春型を作出するのは簡単なのね^^

でも、現段階では春型になるとは言い切れないので暫くは推移を見守る必要があります。
(もちろん全てが年内に羽化する可能性もある)
ちょっと遅いですが意図的に明るい場所で育てる一群も作ってみようと思います。
全てが蛹化した頃にまたリポートしますね^^

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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