ムネモンウスアオカミキリ、八重山の春を彩るブルー(2016.1.5) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

ムネモンウスアオカミキリ、八重山の春を彩るブルー(2016.1.5)

今回から長期遠征に出立する3月上旬まで、ブログ記事は昨年の長期遠征に係る出来事を主に
紹介していきます。

ご覧になる方もその方が楽しいでしょうし、当方にとっても今季遠征に向けて良いシミュレーションと
なります。
書いているうちに忘れていた重要なことを思い出したり、また思い付くのでレビューは有益なのです^^
なおシーズン中に現場からレポートした種類・概念が殆どなので、未使用の写真を使うようにします。
(うっかり同じものを使った場合は、失礼^^)

初っ端は八重山の春を告げる、目も覚めるばかりに美しいムネモンウスアオカミキリを取り上げましょう。
ホストのヤンバルアワブキを掬いネットに入った♂。

よく言われますが、この虫の美しさは格別であり、特別。
誰が見ても綺麗な虫なのですが、そのコバルトブルーの色合いが周りの自然の中では全く異質なもので、
見ていて不思議で仕方が無いのです。自然の色に全く溶け込んでいません。
「どうしてこんな色の虫が出来ちゃったの?」という感じで。

こっちは♀。
うーん、大型♀は幾つあっても良いなあ^^
ネットの中でちょこまかと動き回りなかなか撮影できない♂と異なり、どっしりと落ち着いています。

以前のカミキリに関する単行本の中で、昔採集家として著名だった人が「全部で37頭採ったが、
本種のように色彩変異が多い虫はもっとたくさん採りたいものだ」という趣旨のことを書いていたので、
虫屋さんの中には本種がかなりの変異幅を持つカミキリと勘違いしている人が多いと思います。
それに、講談社のカミキリ大図鑑にも確か薄汚れたような色の個体が図示されていたのも誤解に
輪を掛けていたと思います。
だから最初は僕も、多様な個体が採れるのだろうと期待しながら本種に取り組みました。

ところが、実態は殆ど全ての個体が上に示した基調色のものばかり。
僕は通算で上の数の何倍かは採っていますが、変異色だなと思ったのはわずかに数頭のみで
これはスゴイ!と思ったのは以前当ブログでも紹介したムネモンウス「ミドリ」♀の唯一頭。
あとは基調色のブルーがわずかに薄かったり、濃かったりする程度(ほぼ♀のみ)。
このレベルの頻度なら他の虫にもよくあることです。

なんで件の本ではあんな書き方をしたのだろう・・・
それとも昔は本当に変異色が多く、近年は普通色ばかりになってしまったのかしら。
思うに言いたかったことはこうではないでしょうか。
「採った中に素晴らしい変異色を見出した。もっとたくさん採ればこうしたものがもっと混じってくるに
違いない」・・・そんな推測が前面に出てしまったものでしょうか。
まあ真相は分かりませんが、いずれにしても変異色はイレギュラーなものと思ってください。

さて、本種に関して今シーズンから悩ましいのが石垣島オモト岳の採集規制。
規制内容の詳細は予め知ることも出来るのですが、実態は現地で確認してみなければ判断が難しい
場合も多いものです。状況は刻々変わりますから。

本種の生息にはある程度の標高が必要で個体数が多いのは山の山腹以上ですが、正確に言えば
周りの林道でも採れないことはありません(ただし平地や海沿いには居ない)。
今年からはそうした探し難いエリアでの活動が強いられるのは間違いなさそうです。

なお本種は西表島にも生息していますが、こちらはポイントが探し難く石垣に比べると殆ど採れないと
されます。
今年は春先に一瞬だけ西表を訪れる予定なので、初めてこちらでも取り組んでみたいと思っています。

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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