ナンキ、だってえ~え?(2016.2.26)
何かチマタで変なカミキリの呼称が流行っているようなのでネタにしてみました。
シロ「ナンキ」セダカコブとやら。高知県の今っぽい産地のもの。(左♂・右♀、以下同)
クロ「ナンキ」セダカコブとやら。徳島県の鰻っぽい産地のもの。
これはイカンでしょーお。
手元の幾つかの標本のうちトゲが長いものを選んでもこの程度だし、羽端部分を含むトゲの
張り出し具合もナンキとは全く違う。エリトラ形状なんて決定的に違う。合ってるのは色だけ^^
こっちが真正ナンキコブヤハズ。和歌山県の有名産地のもの。
ぜーんぜん違うでしょ^^
現行分類では、ナンキセダカコブ、すなわちナンキと名乗れるのはあくまでも紀伊半島南部に
分布する個体群のみ。だって南紀だもの^^
これはねえ、オークション(つまり金め)に関わっているので筋悪だなあと思う次第。
一部で云々という程度なら良かったものの、ある月刊誌上でそれなりの識者がためらいも無く、
何の説明も無くその呼称を使っているのは問題じゃないの?
ここでは詳しく触れませんが、またメルマガの良いネタが出来ましたわ^^
もっと詳しく知りたい事や
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