クイズにも使用した、ムモンベニカミキリ脱出枝について(2016.10.10)
今日は構想から7カ月掛かったネタです。
今季の長期遠征の最中、西表島からこんなクイズを出しました。
(参考)今年3月31日の当ブログ記事
「クイズの種明かし、および重要情報」
冬に採っていたムモンベニカミキリの越冬前蛹が持参先の西表島で早目に成虫となり羽脱したため、
暇潰しも兼ねて(実は本日のネタ仕込みも兼ねて^^)記事にしていました。
あれからもう半年以上も経ったのかあ。歳取るの早いはずだ。
クイズの結果詳細は上のリンクを見て頂くとして、今日書きたいのはムモンベニ幼虫がカシワの枝に
どんな食痕を付けるかです。
下の写真が羽脱した1年枝の全容。二年枝との付け根部分から切り取っていますが(右側)、
切り口から5センチ程度の部分に脱出口があります。
ちなみに、これが幼虫が切り落とした先端部。幼虫は1年枝を衰弱させながら中空にしつつ
このような形で先端を切り落とします。場合によっては切り方が甘く完全に切り離されずに
先端部が表皮の一部分で繋がりぶら下がっている場合もあります(その場合探し易い)。
枝の表面には脱糞口があり、ここから木屑を全て排出、内部は中空に保たれます。
そして、その枝を割ったのが下の写真。
トンネルの前後に木屑を詰め、蛹室にしているのが分かります。
左端が2年枝との付け根部分(この部分は半枯れ状態に保たれている)ですが、蛹室はこのように
2年枝寄りに作ります。場合によっては蛹室が2年枝に入り込んでいる場合もあり、付け根部分で
切ると前蛹を真っ二つというケースも実は多いのです。
よって1年枝の切り取りは注意を払いながら行う必要があります。
昔は「あー、また幼虫切っちゃったよ。ま、いっか」という位に個体数が多く楽しく材採りが出来ましたが、
これまでの記事で触れてきたように大分県飯田高原の有名産地周辺では、実質的にムモンベニは絶えた
というのが九州の虫屋の間でのコンセンサスでした。
そうした中での再発見。
しかし、上のブログ記事に書いたように確認できたのは僅か数頭のみでした。
一応今冬も様子を見てきますが、アレが最後の採集実績となった、というオチにはならないことを
祈るのみです。
クイズ正解者によりこの度のオークションでポイントが使われたので、やっとネタとなりました。
(これが履行されないと3月31日の記事がウソになっちゃうからね^^)
もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。





