今年初めてのレインボーセンチコガネ回収(2016.10.15)
阿蘇山が噴火する直前に仕掛けていたレインボーセンチ用のトラップを先日確認してきました。
今年の虫の不猟はレインボーにも及ぶかなと危惧していましたが、それほどの影響も無いようで
一安心した次第。
ただ、トラップ敷設直後に二日雨が降ったこと、そして急に冷え込んできたことから十分に満足する
個体数が得られなかったことは残念です。
成虫越冬する虫なのでこれからの捕獲もまだ可能ですが、朝晩のかなりの冷え込みを鑑みると
セダカコブヤハズと同様にあまり深追いはしない方が良いかもしれないな。
風向きの関係で火山灰がアッチに行ったので、トラップを仕掛けたコッチは被害を免れました^^
ここは僕が得意とするレインボーセンチの最も美麗なバラエティが発現する南阿蘇のポイント。
ちなみに、ここに限らず阿蘇方面に行くには4月の熊本地震で本来の公道が未だに通行出来ないため
面倒な峠越えを強いられている状況です。
地元民の僕はともかく、他県の採集者なんかまず来ていないでしょう。
どれどれ。
あまりレインボーが入った形跡が無いなあ、と思いながらトラップをあばいていくと・・・
まずはグリーン系の個体が。どの産地もそうですがグリーン色が最も少ないようです。
次いでブルー系。あ、ちょっとツートンが入ってる^^
そしてパープル系も。
さすが様々なバリエーションが出るポイント、1年振りに見る野生のレインボーに胸が躍ります^^
まあね、もうちょっと数がホイホイ出てくれればもっと嬉しいんですねどね。
思わずニンマリしてしまう場面。この時期でも暖かい日が続き発生が良い年だと、こうした場面が
金太郎アメ状態になることもあります。展足に嬉しい悲鳴をあげることになりますが、2012年が
そうだった以外は最近あまり調子良くないよなあ。
なお今回、初めてレインボーの交尾場面を見ました。センチ類の交尾写真を見た記憶がありませんが、
意外と詳細はあまり知られていないのかもね。生態史だってあまり分かっていないようだしね。
そうだな、地元重点採集に戻る再来年あたりにセンチ類の生活史調査なんかもやってみよう。
幼虫や蛹の写真も紹介出来そうですね^^
この場所ではこれまでに無い色合いのものが出ていたり、自宅からかなり近い優秀なポイントを
発見したりしてもいるので、その様子は追ってアップする予定です。
もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。