やっと野外採集を再開、タカサゴシロカミキリの材採り(2018.2.5)
昨年10月以来、約3カ月ぶりの野外採集に行ってきました。
諸事情で虫屋人生初の3カ月以上の「採集お預け」状態を喰らっていましたが、ようやく野外での
活動再開です。
時期的に最も寒い時期となり記録的な寒波が襲来している中での野外活動には辛いものがありますが、
年明けにインフルエンザにも罹ったし、もう風邪はひかないでしょう^^
今シーズンは移動型の長期債遠征を行わないので5年振りの材管理が出来ます。
やっと思い切り材採集が出来るわけで、腕が鳴りますね^^
初っ端に選んだのは懸案としていた地元のタカサゴシロカミキリの材採集です。
本種は本州中部あたりから八重山の一部まで広い分布を持っているもののそこそこ局地的で、
記録はあっても多数採れるポイントは意外と少ない種類と思います。
その原因の一つが主なホストのノグルミがあまり目に付かないことにあるのではと思います。
九州北部では昔(結構前ね^^)多産していたようですが今はどうでしょうか。
中部の地元・熊本では、タカサゴシロは記録程度しかない非常に稀な種類という位置付けでしたが
ようやく多数採れるポイントが見つかりました。
で、採って来たノグルミの材。
切断面にはシロカミキリ特有の樹皮下から材部に食い込んだ食痕が走ります。
樹皮下をウネウネと食われ樹皮が剥がれた状態。食入口も分かりますね。
幼虫~~~
黄色っぽい色彩もそうですが、顔付きもちょっとオオシロやムネホシシロとは異なる部分があるように
感じます。
また他種のカミキリ幼虫も何種か食い入っているようで、この辺りにも居る九州低地特有の大型の
テツイロヒメカミキリ(この時期は成虫)辺りが出てくれば良いなあと思います。
これで九州中部産の標本がたくさん作れそうです^^
もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。