奄美大島は梅雨明け間近、ビロウドカミキリ類など(2018.6.25) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

奄美大島は梅雨明け間近、ビロウドカミキリ類など(2018.6.25)

一昨日、沖縄気象台は「沖縄地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。
長かった梅雨もようやく明けるタイミングとなりました。週間予報によると奄美地方も明後日頃から
晴れマークが続いているので梅雨明け宣言も近いと思われます。

奄美が梅雨入りしたのは5月7日。50日近くの梅雨空だったわけですが、どうも今年は「降り込んだ」
という感覚があまりないですね。カラ梅雨だったというわけでもありませんが、外に出ようと思えば
出られる程度の空模様のケースも多く(かと言って採集現場は濡れているので出ても当然ダメ)、
なんか振り回された感はありますね。

ここ二日は珍しく雷を伴う長雨、それも停電が起きるほどの激しい雨脚となっていますが、梅雨前線に
とっては奄美周辺での最後の踏ん張りといったところかな^^
今日これから雨が上がれば明日以降、次第に真夏の晴天が続く季節に入っていくのでしょう。恐らく
明後日頃までには奄美の梅雨も明けるのではないでしょうか。

梅雨時期のターゲットになり易かったのが湿気を好むビロウドカミキリ類などヒゲの長い、いわゆる
本来のカミキリっぽい形態をしている面々です。大型種が多いため珍品度はともかく、採っていて
手応えもありすこぶる楽しめる種類達です。
これらは辺りが濡れていると採集人がアクセスし易い道脇や林縁に容易に出てきますが、良い天気が
続くと湿気を求めて林の奥深く引っ込んでしまうので俄然採り難くなります。

この先梅雨が明けると、ホント採れないんですよねえ。
それに時期的にスレや破損が(触角が長いものが多いのでなおさら)進むので苦労して採っても殆ど
意味がなくなります。
やはり梅雨の時期に採り終えていなければならない種類達ということになります。

オオシマビロウド
本邦ビロウドの中でも最も巨大化する種類と言え、触角も長いので最大級の♂はそれは見事。
大型♀は横幅も広く、重量級の素晴らしいビロウドカミキリです。

アマミビロウド
いわゆるニセビロウドの系統ですが、大型化する傾向があり触角もさらに長くなります。
オオシマビロウドよりかなり少なく、超大型の個体が落ちてくるととても嬉しい^^

アマミコブヒゲ
本土域のロドピナ(コブヒゲカミキリ属)に比べたらやや取り易い部類だと思います。
梅雨が明けるとめっきり採り難くなりますが、僕は無類のロドピナ好きなので(ビロウドもだが^^)
頑張って採っていました。

アマミヒメヒゲナガ
本土域のこの仲間に比べればかなり少ないと言えます。昔、奄美の森が伐採されていた頃は超普通種
だったようですが、全くそれが無い今になっては甘くないものです。模様もキレイだし、大型の個体が
落ちてくるとニンマリします^^

オオシマドウボソ
触角が長いという意味では今日のカテゴリーかな。このところ八重山地方では極端に少なくなった感が
ありますが、さすがに「オオシマ」ドウボソと言うだけあってここ奄美大島ではそこそこ見ます。
地理的変異が多く、奄美産は縦筋模様がかなり濃いです。

アマミキボシ
いよいよこれが発生を始めると梅雨明けをより強く感じさせます。意図的にクワを探せばやはり
「キボシ」なのでそこそこ採れますが、本土や八重山の各亜種に比べればそれほど多くない気がします。
でもまあ、楽勝カテゴリーではあります^^

オオシマヤハズ
楽勝カテゴリーの最たるもの。でも触角も長く模様も綺麗で最大級の個体はとても見事。
でも飽きたかなあ・・・

他にも梅雨の時期に採れるカミキリはいろいろありますが、前から発生している種類(ほぼ普通種)の
生き残りといった感じで採集に疲れた身には食傷気味。

梅雨明け後にまた頑張ります^^

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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