今年のミス・ベニハンノキカミキリ(2012.11.18)
熊本の阿蘇周辺に産する赤化傾向が現れるハンノキカミキリを「ベニハンノキ」と称します。
地元を代表するカミキリでもあり、全国的に変異も大きいので大好きなカミキリの一つです。
「ベニ度」の変異は様々で、普通の型から図鑑にもあるような「真っ赤」な個体まで居ます。
また、伊豆大島産も含めて本州産が比較的大型であるのに対し、ベニハンノキは小型の個体群です。
普通種の位置付けですが、実にコレクション心をくすぐってくれる種類ではあります。
僕は体色の変異を見るため、毎年3ケタを超える本種を材から羽脱させています。
真っ赤になるまで赤化が進む個体はやはり希で、完全に赤一色というケースはやっと1%といったところ
でしょうか。
そのベニハンノキがムナコブハナカミキリのポイントで今年は大当たりしました^^
僕は基本的に野外で本種を採ることはないのですが(スレた個体は嫌なので)、吹上でムナコブハナを
狙っていると本種がやたら飛んで来るのでどうしてもネットインしてしまいます。
両種は飛んでいると結構紛らわしいんですね。
発生が少ない年は飛んでいる個体もほとんど居ないのですが、発生初期で美しい個体が多かったため
つい多くの個体を網に入れてしまいました^^
真っ赤な個体ほど良しとされるベニハンノキですが、ビジュアル的には決してそうとも言い切れません。
なぜなら、赤毛がシモフリ状に散布されている個体にも素晴らしいヤツが居るからです。
そして、これが今年ネットした中では最も「美人」と唸った♀です^^
野外品ながら全くスレが無く、ベニの度合いも絶妙で最高に良い紋様です。
見た瞬間にホレ込んでしまいました。
地の利を生かして、いずれはベニハンノキの変異を一挙に見れる一箱を作るつもりです^^
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