これらのトラップ、直ぐ移動させてください（2020.3.20）
春の進み具合を確認するためにある林道を走っていると、分岐した道の入り口でこんな不埒なものを
発見しました。
ビックリしませんか？
発見どころか、「どうしたらこんな人目に付くような所に？」と言いたくなるような場所にデーンと
吊るしてあります。
そこ、私有地の入り口だよ・・・
私有地とは何処にも書いてないんですが、僕は以前この道を奥まで詰めたことがあり、私有地である
ことを知っています。入り口に看板が無ければそこは私有地ではない、という理屈はありませんよね。
というか、私有地云々は別としても運転席の目の高さに、横目にバッチリ入ってしまうこんな位置に
トラップを掛けるセンスに絶望します・・・
これはフタオチョウ等を狙った底にバナナを置いた蝶トラップなのですが、これだけではなく
他に３つ程が同様に「地元民の気持ちを逆撫でするような」場所に設置されていました。
ねえ、今奄美全体が世界自然遺産指定を前にこうしたトラップ類に神経質になっているのは
知っているでしょ？
ここは有名なスポットではないのでそこまで神経質になる必要は無いと思いますが、ある有名峠では
バナナトラップが二個吊るしてあっただけで新聞沙汰になりました（地元民から通報される）。
今の時代は法規による採集可・不可を問わず目立ち過ぎる行動は虫屋の命取りになるんですよ。
こうした無造作な仕事は、本来「虫になんて全く興味の無い」普通の人達をことごとく「敵」に
回してしまうという意味で特に罪深いのです。こんなに目立つトラップを掛けるなら、もっと高い、
枝の混みあった林縁に目立たないように掛けるのが常識です。
「込み合った場所ではフタオチョウが来難いじゃないか」と言うのは子供の理論。大人は我慢して
敢えてそうするんです。島々で虫を取り続けたかったら、そうしたコモン・センスを磨くことです。
僕らがトバッチリを受けることにもなり、僕らへの迷惑行為でもあります。
奄美にフタオチョウを採りに来るくらいだから当ブログを見ていると思います。
この三連休は奄美に居るんでしょう。速やかに、少なくとも「常識」で地元民から文句の出ない所へ
掛けなおしてください。
もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。
