アヤオビハナノミの産卵シーン(2012.11.24)
ちょっと写真の写りが悪かったのでお蔵入りしていたトピックですが、面白いテーマなので
紹介したいと思います^^
僕自身初めて見たアヤオビハナノミの産卵シーンです。
今年7月上旬、梅雨期の桑畑跡地でトラフカミキリを探していた時のこと、1本のクワの半枯れ木の
樹皮が剥げ落ちた場所で何かが動いていました。
「何だろう?」
注意深く近寄ってみると、九州本土でもあまり多くはないアヤオビハナノミです。
採集に出る機会の多い僕でも1年に1頭見るかどうかといった種類です。
通常は森林の中で遭遇する機会が多いため、こうした民家が点在する平地の郊外で出会ったのは
大変な驚きでした。
確かにこの近辺はトラフをはじめムネホシシロ、キバネアラゲといったカミキリや、ハラグロオオテントウ、
ムツボシタマ等の雑虫の良い採集地なのですが、思いのほか自然が残っているという証なのでしょう。
丁寧に探せば他にも意外な種類が見つかるのかもしれません^^
当のアヤオビハナノミですが、今にも雨が降り出しそうな天気の中、樹皮が残っている部分に移動して
産卵管を突き刺し始めました。
大型ハナノミの腹部先端は全てが産卵管ではないのが分かるでしょうか。
普段はすばしっこいハナノミですが、産卵に夢中のためか、かなり近付いても当方には気付いて
いないようです。
逆に寄り過ぎて、光度が足りなかったこともありピンを外してしまいました(泣)。
これまで本種をはじめとした大型ハナノミが、どのような状態のどんな種類の木をホストにしているのか
全く知りませんでしたが、少しその疑問に迫れたような気がします。
次の課題は幼虫を確認することかな^^
一体どんな奴なんだろ?
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