奄美の6月下旬の蝶と戯れる(2020.6.28) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

奄美の6月下旬の蝶と戯れる(2020.6.28)

今年は奄美大島で過ごす最後の年(予定では)。出来るだけ多くの事をやって楽しもうと、
昨年までは過労を抑えるため敢えて手を出さなかった蝶達と少し戯れています^^

奄美大島もそうですが南国の蝶は種類数も少なく、かつ大味なものが多い印象です。
ここで抑えておくべきものは数種類で済みそうなので楽と言えば楽かな^^

まずは「真正」、「純国産」のアカボシゴマダラ。
奄美で蝶を狙う上で外せるわけはありません。

そして近年、奄美に驚くべき素晴らしい蝶が加わりました。
それは沖縄本島にしか居なかったフタオチョウ。

初めて記録され4年目ですから、もう奄美に定着したと言っても良いでしょう。
奄美には本来の食樹のヤエヤマネコノチチは普通に在るし、本種はクワノハエノキも食べるので
食糧にはこと欠きません。エノキではアカボシゴマダラと競合するので鹿児島の蝶屋さんらからは
疎まれているとか(外野としては居てくれた方が楽しい^^)。

去年に続きド不作のイワカワシジミ。クチナシの実は多く実りましたが幾ら探しても幼虫入りの
穴の開いた実はほぼ無し。
なお探索中にたまたま次の実に穿孔するため齧り付いている終齢幼虫を発見。アリが多数アテンド
しているのも見て取れます。


そしてスミナガシとアオバセセリ。
双方ヤンバルアワブキをホストとし、テリトリーを張る共通点があります。

アオバセセリは早朝や夕刻に広場でテリトリーを張るので狙うのは簡単ですが、なにせセセリ類は
ネット内で高速でバタつき、どうしても翅を傷めるので美しい標本を得るには飼育するしかありません。
林縁のヤンバルアワブキの幼木を探すと、幼虫の独特の「巣」を見つけることが出来ます。


こうして飼育材料を入手するのも比較的楽なのですが、他の採集や遠征等で時間が無く、今のところは
飼育に消極的なんだよなあ。
晩夏以降に暇になったら、今年は本種も含め出来る限り多くの蝶の飼育を手掛ける予定です。

しかし、これだけ甲虫もやり、蝶もやりって、こんな虫屋ホントに居ないよなあ。
遭ったことないもんなあ・・・

あ、スミナガシの写真撮るの忘れた。

(二日後追記)
ほい、居りました。ヤンバルアワブキの葉を摂食中のスミナガシ中齢幼虫。
隣の葉に巣である枯葉のカーテンが在り、通常は残った主脈に静止しています。

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

お問い合わせはこちらからどうぞ

  • Yahoo!ブックマークに登録する
  • はてなブックマークに登録する
  • livedoorクリップに登録する
  • newsingブックマークに登録する
  • del.icio.usブックマークに登録する
  • ニフティクリップに登録する
  • RSSを購読する

次の記事 »
前の記事 »
トップページへ » 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に) TOP » » 奄美の6月下旬の蝶と戯れる(2020.6.28)