郷里:熊本での盛夏採集(2020.8.6)
現在郷里の熊本に一時帰省中です。連日日中の気温は35℃程まで上がり、「茹る」毎日です。
そうした中、阿蘇地方を中心に恒例の盛夏採集を一通りやってきました(水害の影響が懸念される
九州山地を除く)。
阿蘇草原に局所分布のクロカメノコハムシ。
今年は比較的個体数が居てそこそこ楽しめました。幾つかルッキングでも発見。
本種は日本でも実質的に阿蘇周辺でしか採れず、しかも極めて局所的で僕のように優れたマイポイントを
持っていなければコンスタントに得るのはムリゲー。
珍種ほど環境が変わると採り難くなるのでマイコレ崩壊の危機を防ぐため勉めて通う種類です。
この時期の阿蘇では九州でも産地の少ない(熊本と大分の極一部)イッシキキモンカミキリが狙えます。
採れたり採れなかったりですが、なんとか撮影・採集に成功した個体。
ここ数年はある場所に幼虫のホストのヌルデ衰弱木があり、隣のクワの葉に成虫が見られましたが
ヌルデが完全に枯れたため発生が無くなり消滅しました。この場所を知る写真撮影家が樹皮が
すっかり剥げ落ちたヌルデ枯れ木を眺めていましたが、もう此処では発生が無いので他を当たった方が
良いですよ^^(当ブログを見ているらしいので)。
阿蘇から大きく外れますが本県でも風前の灯のトラフカミキリのマイポイントへ行ってみました。
いやはや、環境が極端に悪化しており、もう使えるクワの木が5本程に激減していました(泣)。
下は今回捕獲したトラフカミキリ。5頭も居て驚きましたがもはや九州産はほぼ入手不可です。
たまたま見つけたアヤオビハナノミ。林縁に放置された太い伐採木が古くなっており、其処で一時的に
発生したようです。地元でも滅多に遭遇しませんが、九州や対馬以外では殆ど採れないようですね。
此処では二桁ほど採れてビックリ@@
阿蘇に戻り、クロシジミのポイントを訪れると未だ健在で一安心。
孵化した卵塊も発見出来ました。
来年には奄美から地元に戻るのでやっと本腰を入れて蝶の飼育にも取り組めそうです。
飼育関係はもう少し後年から本格開始の予定でしたが、少し時期が早まるかもしれません。
阿蘇山麓のヤシャブシの幹ではハンノキカミキリ阿蘇周辺型(通称ベニハンノキ)の幼虫が
スクスク育っているようです。
時期的に材採集は出来ませんが、来年からは本種はもちろん九州本土以北の材採集等も
再開出来るのでとても楽しみです^^
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