台風10号、奄美大島はそろそろ暴風域外へ(2020.9.6)(※後記あり) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

台風10号、奄美大島はそろそろ暴風域外へ(2020.9.6)(※後記あり)

これまでに経験したことの無い暴風雨を伴うとされる台風10号が奄美大島を直撃しています。
僕はこれまで南西諸島各地で幾多の台風を経験してきましたが、間違いなくその中では最も恐怖を
感じた強大なものでした(※二日後記:今思えばこの恐怖は前評判が極めて大きかったことに
よる効果が大きかったと思います。後記するように奄美通過時には相当に勢力を弱めました。
後記は記事下部に続きます)

現在午後7時過ぎ、未だ暴風は吹いているものの奄美はそろそろ暴風域を外れようとしています。

奄美に住む虫屋の知人に聞くと、これまで奄美はかろうじて強大な台風の直撃を避けてきたので、
今回の影響は全く想像がつかないと言っていました。奄美の人達の間では住宅の半数は倒壊するのでは
ないかと噂が広がっていたようで、僕も数日前からこれまでやったことのない防災準備で臨みました。
本気で「安アパートの屋根が飛びそうになったら車で逃げよう」と、標本やタトウ箱をダンボール6個に
詰め込み、最大風速の数時間は常に神経を集中していました。

しかし疲れた・・・ 数日前から買い出しやら防災リュックの準備やら、昨晩など既に風が強まって
きていたのでほとんど眠れなかったからね。
ボロ・アパート、よく頑張った。偉い! 今のところ当方の住地域では停電も無し。電柱・電線も偉い!
事後では笑い話ですが、このあたりのドタバタは振り返ると面白いので暇があればメルマガにでも
書くかな。

暴風雨が続く昼間、雨風に打たれながら家の前で撮った写真。
街路樹の枝が無残にも引き裂かれています。こりゃ、暫く山へは入れないだろうなあ。
そろそろ幾つかの蝶の飼育を始めようと思っていましたが、出鼻をくじかれました。

自分は助かったと言っても、台風10号は勢力を保ったまま九州本土へ近付いています。
トカラ列島では自衛隊によって初めて事前の島民避難が行われていますし、宮崎や鹿児島、
熊本などではダムの氾濫等で台風9号の被害に追い打ちを掛けそうとの予想も出ています。
被害が出そうな地域にお住いの方々はくれぐれもお気を付け下さい。

(※二日後記続き)
前評判では奄美大島を直撃し空前の被害をもたらすのではないかと恐れられた台風10号ですが、
「当初の予想よりも勢力を弱めた理由について、専門家は、直近に同じようなコースをたどった
台風9号の影響で海面水温が下がり、「動力源」となる水蒸気を十分に取り込めなかったためと
みている」とのこと。

確かに停電もしなかったし、通過後に各所を見て回っても家屋に損害は全くと言って良いほど
無いし、あったとしてもボロ屋の脆い部分がちょっと吹き飛んだ程度。地面に落ちた枝葉やゴミ等も
思ったほどは見当たりません(ざっと見ただけなので深刻な個所ももちろん在ると思います)。

(読売新聞より)

上の図で見ると、台風10号は奄美大島を通過した6日には相当に勢力を弱めていたようです。
それでも上述したように僕はこれまで経験した中では最大の恐怖を感じました。もしこれが
当初予測された強大な勢力で奄美(そして以北の地域、九州本土)を襲ったと考えると・・・

台風9号は九州中・南部に甚大な被害をもたらしましたが、その際に奄美は強風域に入った程度。
そして今回の台風10号は良い意味で予想が大きく外れた。
なんと運の良い島、そしてそこに住んでいるのか・・・

「助かった!!!」
これが今の偽らざる心境です。

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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