オオシマセンチより、やっぱりレインボー・センチ(2021.11.5)
11月に入った奄美大島の山肌は、葉を落とした木々が目立つようになってきました。
一応落葉樹とは言えるんだけど、本土の落葉樹とはまた違う雰囲気の木が多くちょっと戸惑います。
寒くなるとサッと葉を落とし、春になるとサッと芽吹いて直ぐ青々と葉を茂らせて元の姿へ。
山がちょっと寂しく見えるのはほんの一瞬。
今年も奄美の「薄い」、そして短い冬が始まるんですね^^
九州に戻る前、奄美での最後の秋も深まって来たということで一回位はオオシマセンチコガネを
採っとくかな、と山へ行って来ました。
一応標本は持っていたし、野暮ったくキレイではないのでなんか食指が動かなかったんですよねえ。
でも、今後この時期に奄美に来るチャンスもなかなか無いわけで、後悔だけはしたくないしね。
で、虫カゴの中に放り込まれたオオシマセンチ達です。
アスファルトの上で撮ってみましたが虫も背景も黒じゃ全く映えませんなあ。
本土のセンチ達と同様にバンザイした格好で固まるのは一緒のようです^^
ただ、本土の二種と比べると体格に比して手脚がひょろっと細く感じます。
でもねえ。私ゃ、郷里の宝石たるレインボーセンチの方がやっぱエエワイと強く感じましたね。
煌(きら)びやかさが決定的に違う。
だって、これだもん。
レインボーセンチ^^
これは数あるバラエティの中で最も美しい群の一つ、郷里の熊本:南阿蘇外輪山産。
展足するとこんな感じになります。
僕は日本でもレインボーセンチ群を採集するのに最も恵まれた位置に生まれ付いた虫屋です。
来シーズンからにはなりますが、今度こそは時間を掛けて熊本に斜めに横たわるレインボー・ベルト
(僕の造語^^)およびその周辺(大分・宮崎の一部)を細かく調べたいと思います。
レインボー・ファンの皆様、ご期待を。
最後にちょっとフォロー。
煌びやかさという点でオオシマセンチをレインボー群と比較するのは酷だけど、オオシマセンチにも
それ以外の魅力は確かにあります。分布域とか、体格とか、単色の集合美(無理やり^^)とか。
やっぱりセンチ箱に1(ワン)ブロックは必要な存在かな。
もっと詳しく知りたい事や
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