渓谷のフクチセダカコブヤハズカミキリ(2022.6.30) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

渓谷のフクチセダカコブヤハズカミキリ(2022.6.30)

少し前に阿蘇地方北部の渓谷に住むセダカコブヤハズを探しに行って来ました。
当ブログのアーカイブを調べると越冬明けコブの採集はちょうど10年振り。ええ~この時期の
コブ採集はもう10年はやっていないのかあ、と驚いてしまいました。
確かにね、この10年は八重山・沖縄方面へ長期遠征に出たり、奄美に住み込んだりでしたからね。

九州中~西部で考えた場合、セダカコブヤハズカミキリは大まかに阿蘇高原の北のフクチセダカコブ
(茶色系)と南のソボセダカコブ(黒系)の2亜種に分かれます。
よって今回の初夏コブ探しはフクチセダカコブということになります。

梅雨時なので空模様と相談するのが大変ですが、採集日は1~2日は好天が続く日に設定します。
倒木や立ち枯れに「くっついている」コブは他の虫を探すよりは林内が濡れていても比較的問題は
小さいのですが、林内がビッショリ濡れていると斜面の上り下りやヤブ漕ぎが各段にやり難くなります。
そして樹皮が水分でジュクジュクだとコブヤハズの形状が浮かび上がり難くなるし、コブ自体が雨を
避けて隙間の奥深くへ隠れてしまうためより見つけ難くなるのです。
よって採集は樹肌がある程度乾いた晴れ間に行う方がベター。

渓谷は暗い上に斜面が急峻で上り下りがとても大変です(汗)。

頃合いの良い立ち枯れや倒木を探して林内を徘徊しますが、9割以上は古過ぎてなかなか良い物には
巡り合いません。在ったとしても不安定な体制で長時間眺めてもコブが居ないことの方が多く、早々と
採集を止めたくなることもしばしば^^
そうこうしているうちに良さそうな倒木が遠目に入り斜面を下って行きます。

ここまで下ると山道に戻るのがしんどいですが、苦労の甲斐あってどうやら本日最高の木のよう。
これなら間違いなく居るでしょう。周りに障害物もほぼ無いし、見易いことこの上無し^^
端からじっくりと見回していきます。が、こんな良い木からも何故か見つかりません。
コブ探しは特に運に左右される採集ですが、どうも今日はそれに見放された日のようです。

諦めかけた時、苔の狭間に隠れたペアをようやく探し出せました^^

やっと採れたか。来た甲斐はありましたな。

この後は別の木で♂を採ったのですが写真を撮る前に足早に動き出してしまい掴むのに精一杯でした。
越冬掛けコブの採集は良い材に巡り合えるかどうかに係るので「運」に左右されます。
今回はちょっと不運だったかな。この場所は秋のコブ叩きで挽回しましょう。

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理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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