今日は蝶の宝石達の整理を^^(2012.12.29)
そろそろ、今年展翅した蝶の標本整理も始めています。
ここ数日で数十本の展翅板に乗っていた蝶達を全て外しました。
写真はその中でも、蝶の宝石と言われるゼフィルス達です^^
(一部ゼフ以外の蝶も入っています)
一旦小箱に羽化日または採集日毎に分けて整理した状態です。
この後ラベルを付けて、標本箱に科、種類毎に細かく配置していきます(この瞬間がタマラナイ^^)
九州のゼフを見て、ヨダレを垂らしている蝶屋さんも多いのでは?
今年は地元のキリシマミドリシジミを中心に飼育しました(採卵も楽だし^^)。
九州では、蝶屋が近くに多く住んでいる北部産や、本場で産地が多い鹿児島産の標本を見る機会は
結構多いのですが、中部たる熊本の山々のキリシマは意外と出回りません。
場所柄か、数を飼育すると♀で対馬産や屋久島産に似た個体が出て興味深いです。
中でも、屋久島産のように青紋(B斑)が半月型に大きくドカッと出て、かつA斑も少し現れた個体が
羽化した時はニンマリしましたねえ^^
そしてタダミドリ(ミドリシジミ)も結構混じっているのが分かると思います。
関東各地等では平地性の超駄ゼフとして誰も見向きもしませんが、熊本産はほぼ日本の南限、
かつ局地的な珍品として貴重なものです(大分九重の多産地は除く)。
♀の基本はB型ですが、関東等のように薄くボヤッとした感じではなく、濃い青紋がバッチリ発現します。
それにAB型の比率が比較的高いのも魅力でしょうか^^
また、本種は南に行くほど裏面が赤化することで知られます。
ということは、ここにあるヤツは日本で最も赤いということになりますね(さりげなくなんか凄い^^)。
ちゃんと幾つか裏展翅もしておきました^^
タダミドリ♀と紛らわしいのですが、実はこの中にアイノミドリ♀も幾つか混じっているんですよ^^
完全無欠のB型を期待したのですが、今回は惜しい所で弱いAB型になってしまいました。
九州のアイノはかなりの珍品だし、まあ次の課題ですね。
左上の箱にA紋が小さいメスアカ♀みたいな奴が1頭いますが、実はコレ、熊本産アイノミドリです。
以前関東や東北のA型は嫌というほど羽化させましたが、九州産のA型は初めてです@@
やっぱりこちらでも純粋なA型が出るんだなあ・・・
そう言えば、九州ではかつてに比べてメスアカが極端に少なくなりましたね・・・
九州ではオオミドリシジミも山地性の局地的な珍品となり、採卵も困難を極めます。
関東各地のように低山帯にベタに居て、赤子の手を捻るように見つかる地域とは雲泥の差があります。
今年は地元と宮崎との県境で、ややまとめて採卵出来る一画を発見出来てラッキーでした^^
ただ九重方面では、ここ数年少ないながら比較的安定して採れている所もあるという情報もあります。
なお、本州各地では急速に珍品化が進んでいるキマダラモドキも地元にはまだまだ居ます。
特に素晴らしいのはその大きさですね^^
ちなみに、ここに写っているのは全て野外品です。
信州地方で蝶の飼育材料を販売している人が「九州産は別物」とどこかでコメントしていましたが、
まあ、そっちの方に住んでいる人がビックリするのも分かります^^
控え目に見ても山梨産辺りの1.2倍程度はあるのではないでしょうか。
信州長野産との比較ならもっとその差は大きくなるでしょう^^
うーん、やっぱり蝶も良いなあ。
僕は珍しく二刀を操る虫屋なのですが、諸事情から今はどうしても甲虫を優先してしまいます。
本当は蝶ももっと細かくやりたいんですけどね。
ゼフなんか、もっと色んな種類に挑戦したり、数も飼育したいところなんだけど。
分身の術を使いたいこの頃・・・
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