今日の虫事。大型雑虫用の台紙作り^^(2013.1.6)
展足が終わり十分に乾燥が済んだ大量のレインボーセンチ等をマウントしようとしたところ、
大型雑虫用台紙が全然足りないことが発覚。
そこで、今日はせっせと台紙作りを行っています。
僕の場合、マウント用の台紙は全て手作りです^^
微小な甲虫、雑虫用には横貼り式の変形の三角形型台紙を使っていますが、ちょっと大型で
「直に針を刺すまででもないな」という虫には、写真の左のような長方形型の縦張り式台紙を作ります。
台紙の長さは15ミリで、センチコガネのように重量級で大型の虫用は4ミリ幅、やや小型の虫用には
3ミリ幅の二種類の台紙を使い分けています。
ちなみに、華奢(きゃしゃ)なカミキリ用には、右のように両肩を落とした3ミリ幅の槍型タイプを
別途用意します。
カミキリの大きさは大小様々なので、台紙の長さは15ミリを基準に20ミリ、25ミリ、30ミリと、
4種程を作っています。
従って僕の場合、虫のタイプによって7~8種類の台紙を使い分けていることになりますね^^
なお最近、ヨーロッパ方面から輸入されたカット済みの台紙を使う人が増えましたが、正直なところ
ちょっとどうかなと思いますね。
標本の一部だけではなく虫全体をボートに乗せてしまうような格好になるので、標本箱の面積を
取ってしまう上、標本の腹面が全く見えなくなってしまいます@@
美的感覚も無ければ同定に資する利便性も無い。
ハンドリングも悪くなるし、これまでの標本との統一性も無くなる。
あるのは面倒な台紙作りを逃れようとする心だけ。
使っている人にはちょっと申し訳ないのですが、これは好き嫌いのラインを一歩超えちゃって
不都合な点ばかりが目に付きます。
やや流行っている感もありますが、僕のように嫌う人も多く日本の虫文化には馴染まないでしょうね。
標本の交換や売買等も難しくなるでしょうし(相手に避けられてしまう)。
後々の事を考えると、安易に飛びつかない方が良いんじゃないかと思います。
後半は本来メルマガに書くような内容になりましたが、まあ、たまには良いか^^
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理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。