波照間島のイシガキシロテンハナムグリ(2013.6.5)
一般的にイシガキシロテンハナムグリは普通種と言え、概ね沖縄本島以南に広く分布しており
現在5亜種に分かれています。
基亜種の分布域は石垣島など与那国島を除く八重山列島をカバーしており、厳密に言えば幾つかの
地域で軽微な変異傾向が見られます。
特に波照間島の個体群は、全ての個体群の中で最も美しいグループとされています。
南西諸島のクワガタブームの際に各島のイシガキシロテンも同時に「細かく」もたらされたのですが、
僕はこの波照間産に瞬時に魅了され、いつか自分の手でしこたま採ってやるという思いを強くして
いました。
今回、その願望をほぼ達成することが出来ました^^
かつて南西諸島の各島を頻繁に訪れていた友人から聞いていたのは、波照間のイシガキシロテンは
トラップにあまり集まらず数を採るのが難しいというものでした。
確かに、用意したバナナトラップへの集まりは悪く、このことは友人が言っていた通りでしたが
辺りを注意すると結構多くの個体がブンブンと飛び回っています。
「よし、それじゃ空中戦だ!」
飛翔個体見つけると小走りで走り寄ってその飛翔軌道を見極めます。
そしてネットの捕獲範囲に入ると同時にバサッとやるわけです^^
これ、甲虫採集と言うよりまさに蝶を採っているのと同じ要領です。
テキは縦横無尽に飛び回っているので普通の甲虫屋さんには難しいでしょうね。
僕は何と言っても蝶屋の血が流れていますから、面白くてしょうがないわけです^^
ただ、盛夏の草原でゴマシジミを採っているのと同じ、否、ギラギラした太陽の日差しはそれ以上なので
この作業は長時間続けられません。 なにせ直射日光を遮る物が全くありませんから。
この日は日射病になる寸前まで頑張り、とりあえず満足出来る数は確保しました^^
翌日分かった事ですが、雲が広がり気温がちょっと下がると飛翔する個体数はグンと減ります。
勿論トラップにもさらに集まり難くなるので、多くを得るためには超高温で日差しの強烈な日を引き当てる
幸運を持っている必要があります(同時にそれに耐えられる体力も必要ですが^^)
飛び回るので基本的に生態写真は採り難いのですが、地上スレスレをホバリングぎみにゆっくり飛翔する
個体がおり、見ていると大体下草に摑まってその後じっとしています(休んでいるだけ?)
交尾相手を求めているのか、それとも産卵場所を探しているのか、あるいは何かを舐めているのか
とも思ったのですがどれでもないようです。
以前も書いたことがありますが、コガネムシの仲間は人間に理解出来ない(真意が分からない)行動を
取る種類が多く、そうした場面に出くわすとどうも気分的な消化不良に陥ってしまいます。
まあ今回はそこそこ採れたので気分良く石垣に帰還できました^^
もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。



