甲虫屋にはゼッタイ分からない、展翅標本送付の苦労・・・(2014.1.13)
甲虫屋さんにお伺いします。
蝶や蛾の展翅標本を郵送したことってありますか?
パックされた甲虫の乾燥標本を送るのは簡単ですが、展翅標本を送るとなると全く事情が異なります。
極端に手数が多くなりますし、時間も相当掛かってきます(汗)。
簡単に手順を示すと以下のようになります。
まず、標本を入れた容器を収納するための小箱を用意します。
郵送費は箱が大きくなるほど高くなるので、郵便局のゆうパックの最小箱(100円)を使うのが一般的です。
それを組み立てて中に緩衝剤となる新聞紙を丸めて敷き詰めます。
次に、標本を直接入れる小箱を用意します。
100円ショップで適当なタッパーを購入しても良いですし、僕は組み立て式の厚紙の小箱を使っています。
これらに展翅品の針を刺すためのポリフォームを適当な大きさにカットして両面テープで貼り付けます。
両面テープだけではやや信頼に欠けるので、僕はボンドを併用しています。
ポリフォームにしっかり展翅品の針を刺した後に蓋をして、緩衝剤を入れた箱に納めます。
そして隙間を新聞紙で埋め、上部も丸めた新聞紙の緩衝剤で覆って蓋をしガムテープでしっかり留めます。
この状態だと、落とす等しない限り触角が飛んだり、針がポリフォームから外れたりすることはありません。
勿論普通の小包扱いで出すのではなく、ゆうパックや民間配送社で「こわれもの扱い」や「逆さま厳禁」
といった条件で郵送するのが前提です。
これでやっと終わりかと思いきや、最後にラベル書きが待っています。
複写形式なので住所等を印刷して張り付けるわけにもいかず、これがやたらと面倒・・・
ここまでやって、やっと荷造り終了です。
どうです、甲虫(マウント品を除く)と違って物凄く大変だと思いませんか?
僕はこのところやっていたオークション関係でこれを数十個は作りました。
両刀使いの僕としては、この作業を通じ今後のオークション(自分だけではなく全体的なという意味)
にとっての蝶や蛾の位置付け等についていろいろ考えるところがありましたね。
軽作業になってくるので1日に何個も作るのは結構大変。郵送費も高いし・・・
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