足元から現れたオオヒゲブトハナムグリ♀(2014.3.24)
昨日は3月下旬の三連休の最終日ということで、オオヒゲブトハナムグリのポイントにはこれまで
見たこともない数の虫屋の車がひしめきました。
この写真に写っていない車も数台あったので、恐らく20人以上がこの場所に集結していたと
思われます。
僕は昨日からオオヒゲブトのベストタイムのみ此処へ来ています。
昨日はそこそこ晴れ間も広がったものの涼し過ぎる強い風の影響で虫は全く飛ばず。
声を掛けた限りでは誰のネットにもオオヒゲブトは入っていないようでした。
と言うより、それらしい飛翔個体もほぼ確認されなかったようです。
そして本日。平日とは言え採集者は昨日の三分の二ほどは居たでしょうか。
昼近くまで曇りがちでしたが、ベストタイムに近付くにつれ晴れ間が出るようになりました。
風も昨日よりは落ち着いており、結果としてお昼前にはかなり気温も上昇して来ました。
誰もがこれまでのウップンを晴らせる程度の数は採れるだろうと思ったはずです。
ところが、ベストタイムに見られた飛翔個体はせいぜい10個体ほど。
僕は特段オオヒゲブトに執着があるわけではなく他の事も平行しながらだったのでこの程度の数しか
見ませんでしたが、あとで確認すると他の採集者も似たりよったりで採集数(勿論♂)は多い人でも
5頭程度ではないでしょうか。
オオヒゲブトのピークに合わせるというのは本当に大変な事なんですよ。
さて、このポイントは♂は採り易いものの全く花が無いため♀を狙うのは難しいです。
僕が林内のポイントで空を見上げていると、足元でしきりにブーンという羽ばたき音がしています。
どうせ大きなハエかなんかだろうと最初は気に掛けなかったのですが、あ、これはハナムグリが
地表の低い植物群に阻まれて飛べない状態の音ではないかと気付きました。
実はこれと同じ羽ばたき音を去年の波照間島で何度も聞いていました。
それは海岸に近い明るい草付きでしたが、恐らく新たに地中から羽化して来たイシガキシロテン
ハナムグリの新成虫が、低く繁茂する雑草類に阻まれて上昇出来ない、すなわち狭い空間で
ホバリングしながらもがいている時と全く同じ音だったのです。
慌てて音のする地表付近に目を凝らすと、緑に輝くオオヒゲブトの♀が雑草の葉っぱの下で必死に
羽ばたいているところでした。
一旦地面に叩き落して這い上がって来たのが下の写真です。
そして、かつて埼玉県所沢市で、虫友とヒゲブトハナムグリの♀の採集法を確立した時のように
(この時の様子は以前のサイ角通信に記述されている)、♀が居た周りを丹念に調べました。
ヒゲブトハナムグリは、♀が地中から這い出てくると上空をパトロールしていた♂が何頭も
誘引されて地表でその♀と交尾しようとします。
その際に多い場合は5~6頭の♂が♀を追いかけ回し、ダンゴ状になったりするので大変目立つ
のです。
これが当時僕らが生み出した♀の発見方法でした^^
つまりこれを逆利用して周りに♂が居ないかと考えたわけです。
しかし、期待に反して付近は静まり返り♂は一頭たりとも見つけることは出来ませんでした。
やはり♂が地表スレスレを緩慢に飛び回るヒゲブトハナムグリとは異なり、少なくとも地上数メートル
以上の高さを猛スピードで回遊するオオヒゲブトにとって、地表での交尾というのはあまり現実的では
無いと思われます。
やはり交尾は主に樹上や高所にある花の上等で行われるのでしょう(地表での交尾も確認されている)。
それにしても先行組はもう何人もあえなく敗退して石垣を去って行きました。
今年のピークは一体何時になるのだろうか・・・
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