屋久島におけるムネスジウスバカミキリの発見(2014.3.28)
八重山の虫からは脱線しますが、昨年の夏、当ブログで「凄い屋久島未記録のカミキリ」を採ったことを
報告し、以下のモザイクを掛けた写真を掲載したのを覚えておられるでしょうか?
正解はコレです!
もうお分かりですね。
ムネスジウスバカミキリです^^
カミキリ屋さんならご存知のとおり、日本には小笠原特産の1種を除くと南九州以南に二種のムネスジ
ウスバカミキリ属(Nortia)のカミキリが居て、サツマムネスジウスバカミキリNortia geniculata
satsumanaが分布する大隅半島およびムネスジウスバカミキリNortia carinicollis Schwarzer
がそれ以南に分布するトカラ列島に挟まれた屋久島は、Nortia属の空白地帯でした。
屋久島に居るとしたら一体どちらが居るのだろう?
ひょっとすると両方が居るのかもしれないなあ。
でもあれだけ虫屋が入っていて全く採れないのだから、やはりどちらも居ないんじゃないの?
長年の間そうした憶測が飛び交い、大げさに言えばカミキリ屋にとって残されたロマンの一つとさえ
言えました。
そうした中で手中にしたムネスジウスバカミキリです。
正直、手が震えましたよ。
シンボリックなノルティア、長年のロマン。そうした要素を加味すれば、個人的には昨年のカミキリ界の
トップ話題と言っても良いのではないかと思っています。
ただ、サツマムネスジウスバカミキリが屋久島に分布していないとも言い切れません。
今年はこっちが採れたりしてね^^
なお、この時の採集の様子および屋久島産ムネスジウスバの分類学上の位置付けについては、
高名なカミキリ分類学者と共著で、興味深い知見も併せ2014年3月発行の「SAYABANE N. S.
No. 13」に、「屋久島におけるムネスジウスバカミキリの発見」という表題で発表しました。
いずれメルマガで採集時のちょっと恥ずかしいエピソードも含めて、もう少し突っ込んだお話を
したいとも考えています。
もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。



