続々と羽脱する円盤^^(2014.4.26)
現在、管理中の材からニッポンモモブトコバネカミキリが続々と羽脱しています。
実物を見ると名前の由来は一目瞭然、いわゆる後肢の「太もも(腿節)」の部分がブックリ膨れた、
そしてエリトラがコバネ状のいかにも愛らしいカミキリです。
このカミキリ、以前からのカミキリ屋さんの間では昔から通称「円盤」と呼ばれ親しまれています。
その由来は、この特徴のある後肢を少し跳ね上げてゆっくりと旋回しながら飛翔する風情が飛行物体に
見えるというところから来ています。
UFOではなく円盤と言うところに相当昔に付けられた愛称であることが窺えますね^^
青空をバックに本種が優雅に飛んでいるのを見ると、確かにそんな感じに見えるんですよ。
本種に関してはネットするというよりは飛んでいる姿を見て楽しみたい願望が強いですね。
昔の虫屋さんは物の例え方が上手いなあと関心すと同時に、心の余裕を持って採集していた優雅な
時代を羨ましく思う次第です。
カミキリの幼生期に強い研究者でも幼虫や蛹の形態だけで種名を言い当てることは難しいのですが、
本種の蛹に関してはカミキリ屋なら誰でも一発で正体が分かります。
その種明かしはこれ。
ホストのタブ(クスノキ科)枯れ木から出てきた蛹ですが、特徴のある「太もも」が印象的です。
これは切断面に現れた蛹室を覗いところ。他種の蛹とは異なり、目立つ太い腿節が本種であることを
物語っています。それを納めるため楕円形であるのが特徴です。
食痕の入り方にも注目です。幼虫であっても種名を特定出来ます。
現在野外でも発生がピークなのですが、管理材からも毎日数匹が羽脱するので楽しいですね。
こちらは全身が漆黒の♂です。
♀は前胸やエリトラ、脚の一部が赤く、綺麗です^^
飛翔する前に摘まれるのだから、円盤も形無しです^^
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