2014屋久島ネキ決戦で生まれた二つの伝説(2014.8.1) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

2014屋久島ネキ決戦で生まれた二つの伝説(2014.8.1)

本編は昨日配信したメルマガ29号用に執筆していたのですが、メルマガの分量の関係でそちらに
載せられなかったためブログ記事に振り向けたものです。
メルマガ読者の方は、29号の「2014屋久島ネキ決戦」の項と併せてご覧頂ければと思います^^

今年の7月も、白谷のポイントにおいて5日前後から24日にかけて20日間ほどのネキが採集された
期間があります。
虫屋の訪れるタイミングは様々ですが、この期間内に訪れた人は等しくネキを採集出来る可能性が
あったわけです。

採れて笑った人、
採れずに落胆した人、
惜しいところで振り逃がし、いつまでも地団太を踏んでいた人、
そして来年こそは、とまたまた誓った人・・・

毎年のことながら、此処ほど虫屋の喜怒哀楽や人間模様が垣間見える場所は無いと断言できますね^^

白谷雲水峡の観光バス内のアナウンスでも有名になったAポイントの最前列に陣取る猛者達。
この日はなんと7名@@が一列に並び、狭い谷から吹き上がって来るネキを待ち続けました。
肖像権云々のクレームは、ヤクネキを守る会事務局の権限で却下します^^
ご了承下さいませ。
(僕は守る会副会長を今夏退任しましたが、当面事務局は続けます^^)

さらに、一段下の最前線で「波止場の裕次郎」体勢で目前の空間を睨む学生君。
此処は誰よりも早くネットを振れる前方の位置なるも、一度振り損じると障害物が多いため
二度と振り直しが出来ず後方のライバル達に獲物を譲ることになる、一撃必殺のポジションです^^

後方にはスペースに入れない採集者のネットが翻ります。
リョウブも丁度満開ですね。 独り占めはご法度ですよ^^

このように、多い時はこのタタミ3畳程度のスペースの周辺に10名近くの虫屋のネットが
ひしめくことになります。
初めての方は、もうこの現実だけで近寄り難い雰囲気が全開ですよね。
事実、僕も1回目の渡島の際はこの輪に入れず、最終日に数時間だけ思い切って入ってみた
次第なんです。
だから僕は5回屋久島を訪れていますが、ネキをここで狙ったのは4.03回位なんですよ^^

まあそれはよいとして、今季、屋久島ネキ決戦において二つの伝説が生まれました。
(屋久島のネキに興味の無い方にはオーゲサな話、かもしれませんが^^)

一つは後述の通りですが、もう一つは僕が樹立しました。
すなわち、一人が一日に採ったネキ総計の更新です。

7月18日。
その日はいつものように僕を含むのべ7~8人がポイント周辺で臨戦態勢に入っていました。
そうした中で僕はヤクネキ♂、アキヤマイ2♂1♀の合計4ネキを採集出来たのです!

4頭と言えば大したことが無いように思われるかもしれませんが、屋久島のネキ類は、当たれば日に
40、50採れる奄美のアマミホソコバネ(モリヤイ)とはワケが違います。
昨日書いたように、二種を合わせ日に1~2頭の飛翔が見られれば良い方で、それを狭いポイントに
集結した大勢の採集者で勝負の末に分け合うことになるのです。
一人が4ネキを採るということが如何に大変な事か分かると思います。

実は、これの凄いところは一人が4ネキを採ったという話に留まりません。
すなわち、狭い範囲に7~8人も居たにも拘らずその日にネキを採ったのは僕一人だけだったのです。

これがどんなに凄い事か証明しましょう。
その3日前の15日はもう一つの伝説(1日当たりのネキ最多採集数)が生まれた日です。
メルマガにも書いた通り、台風8号の余波がすべて去ってこの日から虫の発生が爆発し始めました。
ネキもこの日に最も多くが現れ、ヤクネキ2♂、そしてアキヤマイ4♂の合計6ネキが採集されたのです。

これらが誰によって採集されたかを見ると、一人がヤクネキとアキヤマイの2頭を採った他は、すべて
違う人物によって採集されています。
つまり、5人によって6ネキが採集されているのです。
いかがでしょう、日に4ネキが現れるというのも本来は極めて珍しい事なのですが、それを一人で
採ってしまうというのはそれに幾重にも輪を掛けて難しいことなのです。
(上の数枚の写真が如実に物語っています。)

勿論これは偶然の産物です。
ただ、それが僕の身に起きた。

トータルで考えると、今後誰も成し得ないであろうレジェンドが自分の身に起こったという事実は
言葉に出来ないほどに嬉しく、かつ感慨深く、これまでに無い深い感動を覚えています。

屋久島のネキの女神は(僕に^^)実にイキなことをしてくれたなあと、一人で悦に入っています^^

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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