珍しくなった地元のヒオドシチョウ(2012.6.25) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

珍しくなった地元のヒオドシチョウ(2012.6.25)

身近だった昆虫が居なくなってしまうのは、今の時代にあっては仕方が無いことなのでしょう。
僕が住む熊本市近郊の蝶で少なくなったものと言えばヒオドシチョウがその代表格でしょうか。

大学進学とともに地元を離れたので具体的な減少の推移は分かりませんが、ヒオドシチョウは
少なくとも小・中学生の頃までは身の回りにたくさん居たものです。
初夏になると近くの神社のエノキでは終齢幼虫や蛹がワンサと見られましたし、海岸線のヤナギ類
にも幼虫の集団がよく付いていました。

本種は筋肉が発達したタテハチョウなので、近くを羽ばたく時に「パタパタ」という音を立てます。
身近にそうした力強く羽ばたく蝶が他に居なかったので、私は本種を「パタパタ」と呼んでいました^^
同様に蝶好きな親友と一緒に、「パタパタ採りに行こう^^」と誘い合って放課後よく採集に行った
ものでした。

九州の平地にまで分布する大型の北方系タテハは本種だけというのも、我々から見れば特別な
存在だったのでしょう。

そして今、本種は特定の地域に限らず平地~低山帯を中心にあちこちで姿を消していると言います。
食樹は普遍的なものばかりなのに何故なのでしょうか。

4年前にUターンして以来本種を見る事はありませんでしたが、先日阿蘇の草原で本当に久しぶりに
地元のヒオドシチョウに出会いました。
暫く目の前で飛んだり、止まったり、開羽したりを繰り返していたので写真を撮りました^^


子供の頃はさんざん遊んでもらったし、もう網に入れる事も無い蝶ですが、全国的に珍品になって
きたらまた採ってしまうかも^^

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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