イシガキビロウドカミキリの脱出口(2015.3.14)
石垣島のカミキリの中でもなかなか手強い一つがイシガキビロウドカミキリ。
ビロウドカミキリと言っても本土近郊のビロウド系とは全く趣きを異にします。
触角のダンダラ模様など体系的にも勿論異なりますが、特筆すべきはその少なさ。
本土ではあれほど普通種のビロウドカミキリですが、一群の分布の辺境地では数も生態も相当
変わってくる典型と言えます。
お前ビロウドだろ? なんでそんなに少ないんだよ・・・
弱音を吐かせてくれることに掛けては天下一品です^^
今回も材採集のターゲットにしてはいるのですが、過去の食痕すらなかなかお目に出来ません。
下はいかにも教科書的な本種の食痕並びに脱出口です。
のべで半日ほど探したけど、羽脱してもせいぜい1~2頭かな?
削って幼虫を出してみたいけど、さすがに本種ばかりはその勇気がありませんねえ。
堅い材部に進入して蛹室を作っている頃だから、事故で死亡させるのが関の山なんですよ(汗)。
まあ良し。本種は今季成虫でも狙えるからね。
標本はあるし、一種に時間を掛けてばかりもいられないから一応採ったことにして先へ進もう^^
(参考)
成虫で落としたイシガキビロウド
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