ムネモンウスアオカミキリの食事風景(2012.7.9)
ムネモンウスアオカミキリがどういった食痕を作るのか確認したくて、ホストのヤンバルアワブキの
若葉を齧らせた事がありました^^
一般的な知見では、「ムネモンウスアオはヤンバルアワブキの葉の主脈を齧る」というのが定説
でした。
ヤンバルアワブキの葉はムネモンウスアオより遥かに多いイワサキキンスジやスジシロといった
カミキリにも齧られています。
ムネモンウスアオだけ効率的に採集するために食痕の違いを確認したかったわけです^^
自然状態とは葉の表裏が逆ですが、1枚の若葉の上にその日に採ったムネモンウスアオの♂を
乗せてみました。
すると空腹だったらしく、直ぐに主脈に齧り付きました。
ムネモンウスアオの食事風景を初めて見る方も多いのでは^^
後ずさりしながらではなく、前進しながら食べ進んだのは意外でしたね。
食べ終わったところです。
葉を貫通するほどは噛み込まないのが分かりますね(♀がどうなのかは不明)。
「なるほど、とりあえず定説は間違っていないのね」と思っていたのですが、翌日困った事態が
起こりました。
同個体を別の葉とケースに入れておいたところ、今度はこんな食痕を作ったのです@@
前日の主脈を齧った場合とは全く異なり、不定形に穴を空けて葉を食べています。
「ええ? これじゃイワキンやスジシロと同じじゃん・・・」
オープンスペースと容器内との違いはあったのかもしれませんが、食痕で探すという手掛かりが
ガラガラと崩れた瞬間でした(←かなり大げさ^^)。
まあ、実際も状況によっては色々な食べ方をしているのかもしれませんが、このように試行錯誤を
してみるのは大事ですね^^
※現在管理人「自由人」は屋久島・大隅半島遠征中です^^ 本記事は事前投稿です。
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