フェア準備で缶詰・・・ 秋風の阿蘇を想う(2015.9.19)
今月23日の東京大手町で行われるインセクトフェアの準備に忙殺される毎日です。
今になってようやく秋晴れが続くようになったのに、何とももどかしい日々です。
いつもフェア前はバタバタ、ジタバタで、もっと前から少しずつ準備をすれば良いだけなのですが
こればかりは直前にならないとなかなか先へ進まないんですよねえ。
普段は基本的に採集関係に忙しいし。
今日は午前にようやく発送する分の標本をとりまとめ、ゆうパックを荷造りしました。
これからスポーツジムに行くついでに郵送して来ます^^
ふう。これで準備の半分は終わったかな。
午後からは甲虫のパック標本、展翅標本の準備に入ります。
明後日には上京するので残されたのはあと1日半。まあ何とかなるか。何時もの事だし。
準備をしながら想うのはやはり虫の居る現場でしょうかねえ。
ここ数日のように天気が良いと採集に出たくてウズウズしますね。
気分転換に1週間ほど前の現場での様子でも思い出してみますか。
秋風漂う阿蘇の山脈をカルデラから。
この直後から中岳が大噴火を始めました。その近くにはかつてのダイコクコガネ(今は採集禁止)の
一大産地があるのですが、おそらくその一帯は大量の火山灰を被っているでしょうね。
放牧のウシ君達は大丈夫かな・・・
時期的にコナラ等ケルクスのドングリが付いた枝先が落ち始めています。
それらを幾つか拾い集めたところ。
小枝の切り口を見ると何者かが規則正しく綺麗に切り取った事が分かりますね。
その犯人は(悪いことはしていない^^)、ハイイロチョッキリです。
秋の風物詩なので知っている虫屋さんは多い事でしょう。
ドングリのカサには産卵跡が付いており、それを取り去ると実内に卵を産み込まれた跡も分かります。
ハイイロチョッキリの幼虫はこの後、餌がたっぷり詰まったゆりかごの中で育つんですね^^
路傍にあったスポンジ状のキノコの残骸を崩すと現れたのは・・・
レインボーセンチです。
センチコガネは悪食で腐ったキノコにも襲来することが知られますが、これに来ている場面を見た方は
少ないのではないでしょうか。
僕もこれが3回目くらいかな。
やはりセンチコガネを見つけるのに簡単な餌は牛糞ですね。
仲良く牛糞と土盛りに隠れるレインボーセンチとオオセンチ。
フェアから戻ったらこれらの捕獲のラストスパートかあ。
綺麗なオオフタホシマグソコガネも旬だな^^
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