高山帯の朽木から掘り出したツマグロコメツキ(2015.11.10)
本気でコレクションの対象とすべきか未だに悩むのがコメツキという一群。
いやね、グループ「全体的に」という意味においての話です。
どうも黒いだけ、茶色いだけ、そして形が皆同じのウゾウムゾウが多くて全般的にやりたいなとは
なかなか思えないのがこのコメツキというグループ。
八重山のオオアオコメツキ二種をはじめコガネコメツキ等のキンピカの類、ハナコメツキ等の黄色や赤、
藍色をまとったカラフルな種類、オニツヤ等の地方限定種やクロナガコメツキ類といったシンボリックな
珍種等々がコレクションの対象でしょうかねえ。僕にとっては今のところ。
自分の「コメツキ箱」に収まるのは全体で100種程度にはなるかな、といった感じですね。
そして文句なく箱に入る一つが今日登場するツマグロコメツキです。
九州脊梁山地における倒木崩しで出て来た本種。
春季に出現するかなり珍しいコメツキで、黄色の地にツマグロ状の美しい出で立ちをした種類です。
関東在住四半世紀の間でも野外では通算1頭しか採ったことが無いので九州に限らず全国的に見ても
あまり遭遇しないコメツキなのでしょう。
この個体は時期的にテネラルなので未だ十分に発色しておらず独特の美しさが感じられず残念。
春先に掘り出すと綺麗なマッキッキーなんですけどね。
それで、本種が出てくる朽木というのが問題。
実は僕は本種と割に遭遇するのですが、その木というのはキュウシュウツヤハダクワガタの発生木
ばかりなのです・・・
つまり、ツヤハダクワガタの発生木からツマグロコメツキの新成虫が幾つか出てくるということは、
ツヤハダの幼虫が「たんまり捕食されちゃった」ということなんです@@
貴重なキュウシュウツヤハダを食っちゃうとはなんて贅沢なヤツなんでしょうね。
罰として、しっかりコメツキ箱に収めてやります^^
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