九州深山の秋深まり、久方のキュウシュウツヤハダクワガタ幼虫(2015.11.9) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

九州深山の秋深まり、久方のキュウシュウツヤハダクワガタ幼虫(2015.11.9)

先日久し振りに九州脊梁山地の深山のマイフィールドへ行って来ました。
今年はソボコブヤハズ(クロコブ)等をはじめ秋の虫の成果も芳しくなかったため、9月以降は1回しか
訪れていませんでした。

紅葉が深まる山肌をバックにした愛車。
山全体を朝陽のもやもや感が覆っているので紅葉の様子があまりよく分かりませんね。
まあ、九州の山々の紅葉は正直あまり美しくはないのですが。


これは標高千メートル辺りまで降りてきたところ。
午後で日差しが落ち着いてきていることもあり、こっちの方が紅葉感は出ていますね。

やはり九州の山は常緑樹がかなり混じるのであまり紅葉って感じではないんですよねえ。
それにスギ林ばかりだから何処の山肌をフォーカスしても植林が映ってしまうのです。
本州中部の黒々とした山並みや、中国地方のような累々とした落葉樹林が続くといった風情は全く
見当たらない地域なんですよ。

さて、ここ3年ほどは早春からの長期遠征に現(うつつ)を抜かしてきたのでクワガタ幼虫の飼育や
カミキリやタマムシの材採集等は全く行っていませんでした。
採っても春以降の世話が出来ませんからね^^

来年も一応長期遠征を予定しているのですが、久方振りにキュウシュウツヤハダクワガタ等の幼虫を
採りたくなりここに訪れたというわけ。
採った幼虫達は工夫すれば長期遠征が終わるまでなんとかなるべ・・・

ただキュウシュウツヤハダは近年かなり少なくなっているので確実に採れる保証は全くありません。
この幼虫が好む赤腐れ材を探して斜面や谷をさまよいます。
谷間も晩秋の感じになってきたなあ。

幾ら探してもやはり赤腐れ材には行き当たりません。
かつて東京で暮らしていた頃は群馬県武尊山によく通っていましたが、ブナの赤腐れ材はポコポコあり
ツヤハダが採れないということはまずありませんでしたね。
九州では深山性の虫っていうのが如何に採り難いか本州の人は知らないんだろうなあ・・・
僕は両方でやり込んでいるのでよく分かるんですね。

虫の数も断然違うのですが、それを採る虫屋の数もそれに輪を掛けて絶対的に違うので、本当は
相乗効果で「一匹の虫(標本)の価値」と言うものが全然違うっていうのが現実なのです。
これを言うと虫が沢山居る地方の人が困るのであまり声高には言わないんですけどね。
まあ、1回くらいは言っておこう^^

そうこうしているうちに、やっと小さな倒木からツヤハダの死骸が出てきました。
久し振りの発生木に遭遇したようです。
しかし赤腐れ部分があまりにも小さいため、幼虫は10頭にも届きませんでした。
生きた成虫も出ず・・・

とりあえず数年ぶりのツヤハダ幼虫が採れたので安心し、まあ雪が降るまであと1回は来れるだろうと
日和って帰ることにしました。
午後からはスポーツジムにも行かなきゃならないし。

遠征以降の地元採集はいつもこのように不真面目です^^

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理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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