与那国島で最初に採ったのは二種のフトカミキリ幼虫(2016.3.13)
与那国に降り立って以来、この3日間は雨で宿に閉じ込められていましたが、やっと外に
出られました。
今日は再度雨となった午後3時頃までは採集が出来ました。やっと遠征の初採集です^^
昨日までは終日雨、気温もかなり低くジャンパーに靴下のまま布団に潜り込む状態でした。
なんとストーブが入る夜もありましたからね@@
ただ与那国の蚊の猛攻は凄く、こうした夜でもしっかり出現し、刺すわ煩いわ、翌晩からは
毛布二枚を羽織る一方で蚊取り線香を焚くというトンチンカンな夜となっています。
昨晩から雨が上がり、強風の影響もあって(八重山(特に与那国)の春は風が強い日が多い)
今日は朝から辺りは乾いており、気温も20℃以上と条件は上々。
雲が厚く午後はまた雨が降り出すという予報の中、一通りポイントを回ってみました。
かって知ったるポイントの数々ですが、なにせ一つ一つをじっくり試している時間がありません。
まずは数か所をパッパッと叩いてみますが、甲虫はおろか雑虫もほぼ落ちません。
例えば林縁のこんな条件の良いソダの塊でも結果は同じ。
ふむふむ、なるほど。これは想定の範囲内です。
夜はストーブを焚くほど寒い日が未だ続いているし、特に今冬の寒波は尋常ではなかったので
虫の出が遅れているのは容易に想像がつきます(奄美名瀬では150年振りの降雪も!)。
今日の気温はそこそこなのにセンダングサに来ている蝶が少ないのもそれを裏付けています。
それに雨が続いたので僅かな虫達も地面に降りてしまっているでしょう。
よって成虫をことさらに深追いするのは止めることにしました。
もう与那国は虫がボロボロ落ちる時期じゃないとビーティングする気が起きません^^
直ぐに狙いをフトカミキリ二種に変更。
マイポイントの林へ潜り込み、各種の材に当たります。
樹幹に上って撮った与那国の岩肌から覗く海、それに続く山並み。どんよりした怪しい雲行き。
まず出てきたのがウスイロフトの幼虫。
ウスイロフト幼虫は得意中の得意なのでそこそこ追加。
続いてノブオフトの幼虫。
本種はウスイロフトと異なり、シイ立ち木の枯れていない部分に食入しているので極めて探し難く
一般に数は採れないものです。
こんな生枝の真ん中に居たら判りませんがな(実は僕には分かります^^)。
運良く蛹も出現。危なく切るところだったあ~、やば。
幼虫は何匹か切っちゃったけど(汗)。
今回はフトカミキリ幼虫である実験をするので、あと少しは採っておかなきゃな。
でも今年は転々とするので材管理が十分に出来ないジレンマも・・・
明日はまた雨なので与那国で使えるのは天気が好転すると思しき1日のみ。
何を重点的に狙うか、熟考せねばなるまひ。
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