ナンキコブと四国南西部コブを比較したりなんかして(2016.11.3)
11月に入り一段と冷涼な気候となってきましたね。
九州平野部でも遂に毛布を被らなくては寝られないほど朝晩は冷えるようになりました。
こうなるともう活動中の虫もほぼ居なくなり、今年の採集シーズンも終わったと言えますね。
今後はもう少しして「冬」の雰囲気が出て来たら、越冬中の成虫採集に出てみることにします。
詳しい計画はメルマガで触れますが来年までは南西諸島の長期遠征を続けるので、今冬までは
カミキリの材とかゼフ越冬卵などの飼育材料を抱えることが出来ないため勢い成虫で越冬する
タイプの虫しか狙えない状況が続きます。
これはこれで種類も結構あるので楽しいんですねどね^^
オークションの合間を見ながら、やっと自分の標本を作り始めています。
ここ四半世紀ほどはほぼ自らの標本を作製してこなかったのでとんでもない量のタトウや三角紙を
抱えていましたが、ようやく標本を作る気になってきました。
とりあえず目の前にあったタトウを開き、軟化展足したりアセトンで油抜きをすべき個体を選んだり
しているところ。
当ブログを始めて4年目となりますが、思えば自らのコレクションという意味での標本写真は
ほとんど載せたことが無かったように思います。まあ標本自体を作らなかったので当たり前か。
作ってきたのはオークションのためのものばかり。
よって今後は、標本作成時に多少は面白いかなといったものが出てきた折にそれらコレクションの
写真等も公開していこうと思います。
今日はたまたま開いたタトウ(中身は上の写真)に面白いものが入っていたのでちょっと
お目に掛けたいと思います。
紀伊半島の真正ナンキコブヤハズカミキリと一部で物議を醸した四国南西部の「シロナンキ」とか
いう奴です。
まずこれは紀伊半島産の真正ナンキの野外採集品で頂き物。採集者さんはしきりに「小さくてゴメン」と
言われていましたが確かに小さい^^(今度は大きい奴、お願い!)
でも、ナンキコブの特徴が十分過ぎるほどに発現した良個体です。感謝感謝。
これでもか、というくらいに翅端が張り出し(特に♀)、トゲの長さも十分。
これぞ「ナンキ」ですねえ。自ら採集に赴くのがとても楽しみです^^
次はナンキコブの特大飼育個体。上の野外品と♂♀同士を並べてみると翅端のトゲはやや短め
になるものの(これは偶然でしょう。個体差もあるし)ナンキコブの特徴はもちろん揺るぎません。
上の野外個体と♂♀それぞれを並べてみましたが、なんちゅうオバケな個体なんだろうか・・・
そして問題のシロなんとか。もうバカバカしくて名称も書きたくありましぇん。
ただこれら(飼育個体)がスゴイのは、上の飼育ナンキコブよりさらにデカイこと。
こりゃもうオバケを通り越して怪物ですわ@@
残念なのは♀がないことかな。
で、大きい♂を真正ナンキの飼育個体♂と比較してみたのが下の写真。
超大型個体、しかも共に美しい飼育個体なのでそれぞれの特徴が一発で分かります。
横から見てみたのが次。さらに違いがはっきりと判ります。
こんなの、何故同じ「ナンキ」という言葉で一緒くたにしようと思ったんだろう・・・
もう違いは明らかだけど、面白いのはコブ状の隆起の具合で、これほど違うのかというよりも
四国南部産のコブ隆起、いわゆる「ヒップ」がキュッと上がっていて、かつ締まってスマートである点。
なんとなく凹凸にメリハリ感がありますね。
一方の真正ナンキのヒップはでぶっーとして左右に張り出しています。
言わば西洋人と東洋人のお尻を見ているような錯覚に陥ってしまったのは不覚、でした。
色もホワイトとブラウンだしね^^
一見して「人種」が違うんだから、まあそういうことでしょう。
シロなんとか。肯定できるのは「色白」だけだったという個人的見解でした。
見解・意見には個人差がありますからね。別次元の資料を持ち、そうは思わない方が居ても当方は
特段気にはしません。確か四国南東部のクロなんとかというのもありましたが、いずれ採集に赴き
標本を増やして比較して楽しんでみましょう^^
地元九州のセダカコブはもちろん各地標本も見て自分なりに研究していましたが、採集自体は
後回しにしてきたのでコブ採集は再来年からの地元回帰活動の大きな楽しみであります。
(ただし、フクチlongicornisはあまり好きではない。ソボgrossus(特に黒いタイプ)・命です^^)
セダカコブはスポットスポットでの地域変異が大きい虫なので、あちこち産を大量に飼育したりして
バラ撒くのも楽しそうだなあ^^
もちろんヤクコブやツシマコブ、南限クロコブなんかもやりますよ。
蛇足ですが、近々出るとされていた「コブヤハズ図説(仮称)」でこのシロなんとかがどのように
位置付けられるのか非常に楽しみだったのですが、この本の執筆者が最近他界されてしまいました。
この方、月刊むし誌上では通称とはしながらもしっかりシロナンキ、クロナンキと言葉上は
これらの存在を肯定されていましたからね。研究者がナンキと書くからにはナンキ亜種と
見なすということですから、どうなるのかとても興味深々だったわけですが・・・
いずれにしてもコブ図説の発刊が楽しみであります(後継者の方々、ご苦労様です)。
ということでオフでもあり、前段にも記したように今後はコレクションの写真も載せていこうと
思いますので何か取り上げて欲しい題材があれば、参考にさせて頂くのでお知らせください。
(メルマガ読者の方に限られちゃいますが^^)
もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。















