八重山の美麗蛾、アカマダラヨトウ(2017.1.26)
展翅したいなあ、と思っていても時間・余裕の無い現況においては諦めざるを得ない蝶や蛾がかなり
存在します。
その一つが本日の話題、蛾の美麗種の一つのアカマダラヨトウです。
本種はハマユウ(ハマオモト)の葉や茎を食しますが、ハマユウを食べる蛾としては本土域にも多い
ハマオモトヨトウの方が著名で、本種は分布域が限られていることもあり一般的ではありません。
ただ、気象状況等の要因でたまには北上するようで、星のように存在する(^^)虫屋さんブログに
時々は登場するようです。
昨年西表島のポイントを歩いていると、林縁にポツンと立つハマユウを発見しました。
近付いた際に一べつすると若葉と茎の部分がグシャッと何者かに食われています。
「ああ、あれか・・・」
犯人は分かっています。いつかは一杯飼育して、一杯展翅してやろうと目論むアカマダラヨトウです。
ふと気付くと、葉っぱの先に羽化したばかりと思しき成虫が留まっているではないですか。
やはりキレイだなあ。
この時もグッとこらえて採集はしませんでした。
蛾の採集用具はもちろん展翅用具も持ってきていないし、その時間もありませんから。
「八重山在住時には見てろよ、ヒドイからな・・・」
一体何に対して恨み言を言っているのか分かりませんが、とりあえずは涙を呑んで諦めた次第。
なお本種の幼虫は複数頭が見られることが多いのですが、この株では1頭しか確認できませんでした。
一方、かつて波照間島で見たハマユウはと言うと・・・
やはり、飼育するならこんな株を見つけなきゃいけません。
こうした美麗蛾や蝶の飼育。そして「生」展翅。
早ければ来年からは出来るかなあ。
もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。