復活の兆しが見えた? ヤクシマヨツスジハナカミキリ(2017.8.13)
先般配信した南虫ニュース49号に書いたように、今シーズンの屋久島ではここ3年ほどはほぼ
音沙汰が無かった屋久島特産種のヤクシマヨツスジハナカミキリ(ヤクヨツ)が比較的採れたようで
ちょっと安心しました。
本種は基本的に高山帯の住人で、採集者がよく訪れるネキダリス・ポイント(標高5~6百メートル)
でもたまに採れることがあるものの、主な生息域は大体標高千メートル以上にあると思われます。
僕は昨年の屋久島で高山帯を主に攻めたこともあり、今夏シーズンは僅かに2回上ったのみです。
(3リッター、ハイオクガソリン車で頻繁に高山帯へ上るのは金銭的にも厳しいのです・・・)
ヤクヨツの里、標高千5百メートル辺りの高山帯。
ヤクスギに加えてツガなどの針葉樹の大樹がゴロゴロしています。
今回僕は本種が好むヒサカキの花の適期を逃してしまったため僅か数頭を採ったのみですが、
知人二人がそれぞれ1日に二桁程度を採ったとのことなので一定の復活の兆しが見えてきたのでは
ないかと思います。
今回採れた割と大きな♀。
本種はたまにバカデカイ♀が採れることがあり、自体にかつてほどの珍品度は無いにしても
そうした♀はかなり格調の高いものです。
最大級の♀は発生数が多い時にしか得られないので、来年はさらに力強い復活振りを見せて欲しい
ものです。
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