7月の屋久島、夜間に見られたカミキリ(2017.9.9) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

7月の屋久島、夜間に見られたカミキリ(2017.9.9)

まだまだ登場する7月の屋久島シリーズです。
ネタ尽きんのですよ^^

一般に商業伐採を行わない屋久島ではカミキリ等が集まるポイントが探し難いのですが、細かく
探索すると畑脇や民家傍の林縁を小規模ながら刈った枝やソダ等が見つかることがあります。
7月の屋久島は時期的に遅めで、往々にしてそうした場面に出くわしても種類数も少なく大半の
虫がスレやカケ、キレといった不完品の割合が多く、昼間は暑いこともあってあまり積極的には
取り組みたくない分野と言えます。

屋久島採集歴が長い僕は特に、この時期の虫は大体採集済みなのでそうした場面を見てもあまり
ビーティングを行わなくなっていました。
ただ、今年7月の屋久島は例年より虫が多かったため、積極的にそうした環境を探してやってみると
ビロウド類やヤハズ、クマゲヒメヒゲナガといったカミキリ類が従来よりは落ちてきたため、
夜間採集も何度か試みてみました。
夜は幾分涼しいので、虫が居るとなると昼間よりは採集欲が湧いてくるものです^^

夜間採集と言えば一般に灯火を点けてのいわゆるナイターを想起される方が多いと思いますが、
ここでの夜間採集とは林縁等でヘッドライトやハンディタイプのライトを灯して行う見つけ採り採集を
指します。
今日はそんな一場面の情景を紹介します。

トップバッターはヤハズカミキリ。
島嶼のヤハズは分化を遂げ易いようで屋久島産もちょっと体形や色彩等に違いが見られるようです。

今年は割と多く、交尾個体も幾つか見つかりラッキー^^

枯れ葉の付いた枯れ枝から見出されるヤクシマビロウドカミキリ。
逆に枯れ葉の無い枝にはまず居ません。

伐採されたタラノキの断面に居たセンノキカミキリ。
これも島毎にやや違ってくるのでなるべく各所で採りたい種類。

これも各地で分化が激しいコゲチャサビカミキリ。
普通種扱いですが地域変異が多いので僕は結構好きなカミキリです。夏の終わりに発生し始めるので、
この時期のものは全て美しいのも良いです。

カタジロゴマフ屋久島亜種。
アカメガシワの倒木に好んで付いていました。普段はあまり採れないのでちょっと頑張って数を
稼ぎました^^


細枝を齧るハスオビヒゲナガカミキリ。
活動中の本種を見たのは初めて。細くて長過ぎる触角は破損し易いですが、完全品のマイコレも
幾つか残せて良かった良かった。

さて洗濯を、と夜間コインランドリーを訪れた際に窓のサッシに留まっていたベーツヒラタカミキリ。
全くの町中でシイの古木をはじめ木々が全く無い所なのでちょっとビックリ。

番外編。コブナナフシの♂。
これも今年は多かった。特徴のある♀はあまり採れませんでしたが、♂は結構夜間ビーティングで
落ちてきました。むしろバイオリンムシに近いらしいヘンな虫でちょっとツボです^^
今度♀が採れたら飼育してみよう。

他にもクマゲヒメヒゲナガとかニセビロウドなども居ましたが、撮り忘れたみたい・・・
残念~
また来年撮ってきましょう^^

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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