いよいよ繭を作り蛹化を始めたオオミズアオ屋久島亜種(2017.9.18) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

いよいよ繭を作り蛹化を始めたオオミズアオ屋久島亜種(2017.9.18)

飼育中のオオミズアオ屋久島亜種の終齢幼虫がいよいよ蛹への変態を始めました。
現在、ほぼ全てが繭を作り終えて中で蛹化したか、繭の作成中といった段階に入っています。

これは終齢になりたての頃の幼虫集団。餌替え時の一コマ。
巨大モスラが苦手という貴方。虫の楽しさを少々逃しちゃってますよ。

そして丸々と太った繭作成直前の終齢幼虫。中指以上の大きさにまで成長しています。
体がやや透き通った薄い色となり、アゲハチョウ類と同様にドロッとした軟便を排泄したら最終の
喰い込み完了、いよいよ繭の作成準備に取り掛かります。


次の段階になると幼虫は著しく黒化が進み、2~3割体長を縮ませます。
そして適当な場所(ホントにテキトー^^)を選び、糸を吐きながら繭を紡ぎ(つむぎ)始めます。
枝の途中で近くの葉っぱを綴り合わせたり、根本まで下りて糞ガードのティッシュの中に潜り込んで
そのまま綴ったり・・・

これは飼育ネットの壁に接した葉を綴っている幼虫。
緑色だった体色が褐色を帯びているのが判りますね。

上記のように繭を作る場所は様々ですが、クスサン(繭の俗称:スカシダワラ)のように何も無い所に
剥き出し状態で繭を作ることはありません。ヤママユガやシンジュサンの繭に近い感じですね。
繭の状態の例。テキトーの極致^^

餌立てのペットボトルの表面を一部使って作った繭があったので引き剥がしたところ。
透き通った繭の壁面を通して、「く」の字状になった前蛹が見えます。

事故で繭を作り損ねた前蛹をティッシュで作った寝床に転がしておいたら問題無く蛹化しました。
蛹頭部に現れた触覚の形状(クシヒゲ状)から♂と分かります(襟巻のように見える^^)。
♀ならこれが「糸状」となります。


これは蛹化直後の別個体。これも♂ですね。
コロンとした蛾の蛹もカワイイもんです^^(蛾の蛹の形は大体がこんな感じ)

飼育を始めて1カ月半。やっと終わりが見えてきました。
大量の餌の調達はちょっと苦労しましたが、成果物(=繭)が出来てくると充実感で一杯になります。
来春の羽化が実に楽しみ。なんたって屋久島亜種ですから^^

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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