アセトン油抜き作業の改良点(2018.1.26)
1週間ほど苦しめられたインフルエンザ、ようやく完治しました。
数名の方からお気遣いのメールを頂きどうも有難うございました。
オークション作業の合間にアセトンを使ったマイコレ標本の油抜きをちょこちょこやっているのですが、
一つ改良点を見出したのでお知らせします。
(参考)
従来のやり方
実は、このやり方で丁寧に扱ってもアセトンに触れた虫体はとても壊れ易い(特に符節)のです。
虫の扱いに手慣れた僕でさえそれなりに壊してしまうので、一般にアセトンはかなり扱い難い薬品と
認識されているのではないでしょうか。
特に壊しやすいシーンが油抜きが終了した後に虫体を摘まみ出す瞬間。
この時に下敷きのティッシュにツメを引っ掛けて壊してしまうのです。
あわれに取れてしまったツメたち。
なんかツメの怨霊を感じるのは僕だけか・・・
これを防ぐため、ティッシュの代わりにツルツルの紙(半紙)を敷いてみました。
モリヤイ(アマミホソコバネカミキリ)の油抜きをやってみましょう。
まず紙を敷き、その上にアセトンを少し注ぎます。
そして虫を並べる。
ティッシュで軽く蓋をして、アセトンを注ぎ足す。
この後は上記リンクの以前の記事を参考にしてください。
実は別の虫で既に実験済みで、この方法だと目論み通りツメが引っ掛からないのでまず壊すことが
無くなりました^^
アセトン油抜き、実に奥が深いです。
もっと詳しく知りたい事や
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