沖永良部島のコノハチョウ^^(2018.6.17) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

沖永良部島のコノハチョウ^^(2018.6.17)

沖永良部島採集記、その第三弾です。

沖永良部島を訪れたら絶対に採りたかった虫の一つがコノハチョウ。
沖縄県の島々では採集禁止となっていて採集は不可能ですが、鹿児島県の一部であるこの島では
大手を振ってネットに入れることが出来ます^^
しかも沖永良部のコノハチョウは沖縄県産と比べるとやや小さく、なかなか面白いものです。

今回の沖永良部行は1日半(本当は最終日に半日やれるはずだったが雨で潰れた)という僅かな
日程の中で特産カミキリをほぼ手中にすると密かに燃えていたので、蝶に割く時間が本当に取れるか
やきもきしながらのコノハ探索となっていました。

どんな虫でも多い場所、少ない場所、そして全く居ない場所があり、特に甲虫の場合はポイントを
探し出すのが至難というケースはかなり多いものです。
しかし蝶の場合、基本的にテキは向こうから姿を現すため、出来る限り広範に歩き回ることにより
遭遇の確立を高めることが出来ます。

それで・・・
遭遇しましたよ。コノハチョウ^^

何処にでもいるわけではありませんでしたが、幾つかの林縁や農道脇などでその妖艶な姿を見ることが
出来ました。
甲虫採集の合間にビーティングネットを通常ネットに持ち替えて捕らえた10頭程度のうち、完品は
せいぜい半数でしたがやっと沖永良部島産のコノハチョウを自らの手で手中にすることが出来、ある意味
感動でしたね。生展翅も出来るしね^^

この島にはルリタテハも多く、丁度発生時期だったようで意外と多くネット出来ました。
ルリタテハは島毎に集めているのでこれも嬉しかったですね。
♀はかなり大きくてカッコイイ^^

そのほか目に付いたのはナガサキアゲハで、奄美・沖縄と同様にかなり白い♀も飛んでいて採集欲を
そそられました。個体数は結構多かったのですが、ちょっと時期が遅いようで完品の割合は低く
その点は残念でした。来年は飼育材料(採卵用♀)を採ってこよう。

写真上は葉に留まる♀(かなり白化している)と求愛行動をとる♂
その下は別の交尾中のペア。♀の白化度はイマイチだが極めて新鮮。


時間が無い中でなんとか見つけたのがイワカワシジミ幼虫。
今の時期はホストのクチナシの実の中で見つかり、幼虫ならほぼ終齢、うまくいけば蛹を難無く
得ることが出来ます。

クチナシの実(写真中央)に何か付いている、と思って近づくと・・・

イワカワシジミの終齢幼虫が新たな実に食い込んでいるところでした。

なかなか面白いシーンですが、実はこの段階が本種の幼虫にとって最も危険に晒されるタイミングで、
よく少し穴が開いた状態の実を見ることがありますがこれは食入の途中で鳥等の天敵にやられた跡と
いうわけです。
いずれにしてもとりあえず沖永良部産のイワカワシジミ幼虫も若干ですが確保出来てなによりでした^^

僅か1日半のネタで3日も引っ張った^^

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

お問い合わせはこちらからどうぞ

  • Yahoo!ブックマークに登録する
  • はてなブックマークに登録する
  • livedoorクリップに登録する
  • newsingブックマークに登録する
  • del.icio.usブックマークに登録する
  • ニフティクリップに登録する
  • RSSを購読する

次の記事 »
前の記事 »
トップページへ » 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に) TOP » » 沖永良部島のコノハチョウ^^(2018.6.17)