屋久島、7月の平地性原生林のカミキリ3種(2018.8.2)
今年もいよいよ8月と盛夏に入りましたが、現在僕は九州の地元、熊本の実家へ戻っています。
半月ほど此処で過ごす間に何度か採集を行い、今月中旬には奄美大島の自宅に戻る予定です。
さて、7月は恒例の屋久島ツアーを行っていました。
断片的には既にSNS等で出回っていると思いますが、皆さん注目の今年のネキ(ホソコバネ
カミキリ)2種の発生は絶不調に終わりました。
ネキをはじめとした日本一詳しい今夏の屋久島情報については、奄美へ帰還後に配信予定の
メルマガ「南虫ニュース(表版)」に記す予定です。
今日は7月中旬の屋久島の低地原生林においてビーティングにより採集したカミキリ3種に
ついて紹介します。
いずれも夏の平地照葉樹林において,ヤブ蚊に刺されながら汗だくになって格闘しなければ
なかなか得られないものです。
トカラケシカミキリ
不覚にも屋久島に分布していることを今年初めて知った種類(最新の検索図説の分布域に無い)。
近似種のクビナガケシを今年沖縄本島・奄美・永良部島で採っていたので、ビーティングネット上を
走り回る極小のシルエットに直ぐ気付きました(普通は小さ過ぎてまず気付かない)。
比較的遅く発見したので数を確保出来なく残念。場所・環境は掴んだのでまた来年の課題です。
キュウシュウハネナシサビカミキリ
これも時期的に遅めですが思ったより遅くまで発生を続けているようで、7月中旬でも割と
綺麗な個体が幾つか採れたりしました。
ヒメアヤモンチビカミキリ
これも数を得難い照葉樹林のカミキリですが、屋久島では比較的引っかかってきます。いつもは
それほど得られませんが今年は割と多い一画を見つけられてラッキーでした。
それにしても生息環境はサタサビカミキリによく似ています。
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