なになに、もう羽脱?(2018.12.26)
2018年の師走も押し迫ったクリスマスの頃。
キッチンで何気無く窓を見ると何かカミキリのような虫が張り付いています。
「ん?」と近付いてみると・・・
あっ、キュウシュウヘリグロホソハナ!
数日前に奄美でも季節外れと言える24~25℃の数日間があったこと、その後も20℃近辺の
日々が続いていることから、材中で羽化していた成虫が春の訪れと勘違いして這い出て来たわけです。
勿論これは11月に九州へ戻った際に九州山地の高標高地点から採って来たタンナサワフタギの
枯れ枝から羽脱したものです。
現地では蛹で越冬するのですが、奄美という温かい環境の中で体内時計が狂い一気に変態が進んで
しまったということですね。
そしてその夜、電灯のカサを見ると内側に何か虫の陰影が・・・
どうやらこれもカミキリのように見えます。まずはそのお姿をパチリ。
で、カサを外して確認すると今度はヘリウスハナでした。
二種とも♂で、やはり♀よりは早くから行動を始めるわけですね。
ただ、ここ暫く温かい日が続いていた奄美も年末・年始からはぐっと気温も下がってくるようなので
こうしたトンチンカンな羽脱も一旦は打ち止めになると思います。
そして奄美の冬は短いので、あと二か月もすれば当然のように次々と新成虫が材から姿を現すように
なるのでしょう。あと二か月か。あっと言う間だな。
「羽脱ラッシュ」となりますように^^
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