成虫越冬中のトラカミキリ(1)フーケントラカミキリ(2019.1.12)
年が明けて奄美大島でカミキリの材を探していると、材の切り口に何か昆虫の頭部が見えました。
その辺りを選定鋏で少し削り取ったところ、その主が現れました。
奄美大島で冬季に材採りをしていると遭遇することがあるのがこれ。
前年のうちに蛹から羽化、成虫で越冬しているフーケントラカミキリです。
この材はクスノキ科のタブで、本種はこれを第一義のホストとします。1枚目の写真の右側に
トラカミキリ特有の食痕の断面も幾つか見えます。
つまり本種を欲しければタブの材を探せば良いということで、実は僕もこれを念頭にタブ材を
ほじっていたというわけ。
僕は去年の3月下旬に奄美に移り住み、3月25日頃から採集を始めましたが、実はこのフーケントラは
僅か数頭しか採れませんでした。
そりゃそうだわな。この様に冬には既に成虫になっているので春が訪れれば即座に材から這い出て
しまうことになります。
今後はこのように冬季には材で採れるし、早春からの遭遇の機会も増えるでしょう。
去年の恨みを晴らすのだ^^
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