イチョウヒゲビロウドの材採集(2012.4.17)
イチョウヒゲビロウドカミキリは本州にも居るチャイロヒゲビロウドの代置種で、九州では低山帯~海岸線に
かけて薄く分布しています。
本州のチャイロヒゲもそれほど多くはありませんが、生息環境や個体数に関しては近いものがあります。
自宅から車で20分の丘陵地に、数年前に発見したクサギがあります。
二年は寝かせているので、幼虫の入った枝がそこそこ採れるでしょう。
本種はもともと栽培イチョウの害虫として知られたわけですが、木を切るわけにもいかないし、
駆除が進んでイチョウ畑から採るのはすでに効率的ではありません。
路傍やブッシュに生えるニワトコやクサギの生木を探すのが常套策となります。
着いてみてア然としました。
件のクサギは結構大きな株だったのですが、ヤブの整地と共に上部がほとんど切り払われていたんですね。
切り口の古さから切られて数年は経っている様子。いずれにしても枝が無ければ仕方ありません。
ヤブこきしながら林を徘徊すると、細いながら食痕が結構あるクサギを発見しました。
昨年の脱出口も見られます。今回はこれを頂いていきましょう。
イチョウヒゲビロウドの幼虫は生木の樹皮下を幅広く食害した後、生の材部に坑道を作りながら食べ進み
材部に蛹室を作ります。
中齢幼虫が出てきたので、参考までに古い樹皮下食痕の上に載せてみました。
こんな感じの食痕を作りながら食入口(上部に見えます)から材部に入っていくわけです。
ニワトコやクサギはそれこそどこにでもある雑木ですが、イチョウヒゲビロウドに食われているものを
探そうとすると意外と見つからないんですよ。
今回の材からは出ても2~3頭かな。
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