トゲウスバカミキリ屋久島亜種、高山帯ゴミダマなど(2019.8.7) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

トゲウスバカミキリ屋久島亜種、高山帯ゴミダマなど(2019.8.7)

今季屋久島でのちょこっと成果の第六弾、一連の報告はとりあえず今回で終了です。
最後はこれまでに取り上げなかった雑多な屋久島らしい虫達を紹介します。

今年の屋久島はヤクネキおよびギガン(アキヤマイ)のネキ等が全く不発、ポイントのリョウブの
花が咲かなかったことや、虫自体の発生が極めて不作だったこと、さらには虫の発生が例年より
1週間は遅れたことから多くの虫屋さんにとっては極めて厳しいシーズンだったと思います。
また、梅雨明けが7月20日過ぎといつまでも雨が止まなかったことも貧果に拍車を掛けたものと
思料します。

僕は各状況からネキ類には早々と見切りを付け、梅雨明けの7月最下旬にターゲットを絞り特定の
種類を狙ったので大多数の人達よりはトータルの成果は良かったものと踏んでいますが、利き腕の
故障から今年はビーティング・スウィーピングを全く行わなかったこともあり確保した標本数は
過去最低の結果となりました。

小型だが1頭だけ灯火に来てくれたトゲウスバ屋久島亜種♀
ナイターの成果も全くダメで、他採集者の分を合わせても本種はほんの数頭しか採れていません。

屋久島高山帯のみに現れるヒメエグリユミアシゴミムシダマシ
珍しい産卵場面及び滅多に無い二連発。割と成績は良かったものの時期的にほぼ♀ばかりでした。


同様に高所のみの稀種イリエヒサゴゴミムシダマシ
これも珍しい二連発。一応今年で恐怖の(オバQが出るので=ウソ)高山帯での夜間徘徊を一旦
卒業したので今後暫くは拝めない目算。

モリヒサゴゴミダマ、オニエグリゴミダマ
これらも屋久島で採集を始めた10年前に比べると随分減ってきました。


ベニモンオオキノコ
5ミリ程度の可愛らしい珍美オオキノコ。今期の夜間徘徊では僅か1頭しか見つからなかった・・・

ノムラハリオビハナノミ
屋久島はかつて大型ハナノミの宝庫と表現された時代もありましたが、今は昔・・・
近年大型ハナノミはとんと見られなくなりました。

ミヤマカラスアゲハ夏型♀
例年の如く今年も本種は不発で、確保したのはこの1♀のみ。大発生したのは過去10年に1回のみで
次に大量採集・飼育を楽しめるのはいつの日か。


今季屋久島の詳細は、次のメルマガ(9月配信)にまとめる予定です。

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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