奄美のシロウラナミシジミ(2020.10.11) | 蝶・カミキリ・昆虫を楽しむ!(九州・沖縄を中心に)

奄美のシロウラナミシジミ(2020.10.11)

ちょっと前までは八重山方面まで行かないと見られなかったシロウラナミシジミですが、今では
奄美大島でも見られるようになりました。昨年12月に沖縄本島へカミキリの材探しに行った際にも
現地で幾つか見ていたし、ひょっとしたら奄美でも?、と思っていましたがやはり居ました^^

4年間発生を続けているフタオチョウといい、シロウラナミシジミといい、これまで蝶に関しては
相対的に面白味が少ないとされていた奄美大島ですが、なんだか俄然面白くなってきました^^
もちろんこれらが完全に定着するかはもう暫く見てみないと分かりませんけどね。

路傍のセンダングサに吸蜜に訪れたシロウラナミシジミ。


かつてシンガポールに数年間住んでいた頃に度々訪れた西マレーシアのキャメロン・ハイランドの
暗いジャングルで採集した時の感じのままで飛んでいました。いやあ、実に懐かしい・・・
Jamides属の巨大種、良いですねえ。

食草のミョウガ(単純な思い込み、シュクシャの間違いでした)は森林内の路傍に群落があり、その周りを
チラチラしています。ただ、7~8年前に宮崎の沿岸部で大発生したルリウラナミシジミがクズの
マント帯で紙吹雪の様に乱舞していたような信じられない数は全く居ません。
シュクシャは群落を形成し花穂の量は結構在るのですが、どうやら本種は(それほど)多産しない
タイプのJamidesのようです。

これは幼虫を確認していても納得出来ました。シュクシャの大きな花穂を調べてもなかなか幼虫には
辿り着けず、居てもせいぜい1~数頭なのです。

これは夜間、鱗片内から姿を現した終齢幼虫。

本種はこれからも暫くは活動すると思うので、続けて採集・観察してみようと思います。
かつては八重山へ行かなければ採集出来ませんでしたが、思いかけず地元でも採集・飼育が出来る
偶然に恵まれとてもラッキーです^^

本種の飼育については続編にまとめようと思います。

もっと詳しく知りたい事や
理解できなかった事などございましたらお気軽にご連絡下さい。

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