沖永良部、沖縄、与論遠征から戻りました(2021.5.8)
2週間の沖永良部島、沖縄本島、そして初めての与論島を巡る遠征から奄美の自宅へ戻りました。
相変わらず移動が多く、アラ還にはちょっとキツイ旅行でした(フェリーだし^^)。
若い時分には何てことはない旅程ですが、体力が次第に衰えてきているのが分かりますねえ。
そんなことはどうでも良く。
沖永良部は春、夏と何度か通っており虫も多くとても好きな島ですが、生息する種類数が少ないので
さすがに飽きつつありますね。ただかなりの種類が特化しており独立種や亜種が多いのが魅力の
島です。なんとなく手持ち標本を放出してしまいマイコレが無くなってきていたので、春は今後暫く
行かないつもりで徹底した断捨離思考で好きなものだけ補充してきました。
沖縄本島へ向かう途中で沖永良部へ寄ったのですが、初めて春に台風(2号)の影響を受けることになり
条件付きのフェリー運行でしたが、幸運にも沖永良部に降り立てました。もし寄港出来なければ
沖縄直行になるところでした・・・
下は翌日の荒波。当然フェリーは欠航。間一髪@@
沖永良部滞在中は台風の余波が続き採集はやり難いものでしたが、何とか目的の種類や数は
得られた感じです。過去のポイント開拓や経験が大いに役立ちました^^
オキオエラブシロスジドウボソ。
ちょっと赤っぽくて小さい独特の亜種です。さすがに多くはありませんが、これまでと併せると
なんとかマイコレは貯まったかな。
サペルディーニ命なので各島のリュウキュウルリボシを鬼集していますが、沖永良部の本種は
沖縄の亜種よりもさらにブライトンでブロックで揃えると「映え」ます^^
ちなみに後日訪れた与論産も同タイプです。
オキノエラブリンゴも今回までで十分貯まりました。ちなみにかなり持っていた各島のリンゴ各種は
随分放出して崩壊状態なので、本種を皮切りに本土産も含め再鬼集を始めるつもりです。
下はルッキングで見つけた交尾中のペア。
雨を避けて細枝を齧っていた♂、葉脈に付けられた線状の食痕も見えます。
ホストのテイカカズラの葉を集団で薄く齧る亜種のオオミドリサルハムシ。他島のように緑色ではなく
藍色でとても美しい個体群です。
次は二年振りの沖縄北部やんばるの森。懐かしいなあ。
これまで成虫採集では春の特定種のみを狙っていましたが、来年以降は5月中旬以降の初夏物を狙って
ぼちぼち通う予定です。
昨年は行かなかったので、二年振りに採ったオキナワホソコバネ。
今年の発生は最悪レベルでしたねえ。諸事情で本種についてはあまり語らないことにします。
そして初めて訪れる与論島。沖永良部もそうですが、奄美から沖縄へフェリーで往復する途中で
寄れるのがとても好都合。本土からはなかなか行けないからねえ。
綺麗な海で有名な与論なので、通り掛かった海岸を写してみました。虫ブログに海岸名などいらないのだ^^
でもホント美しい・・・
僕ほど各島のドウボソカミキリ類を採ってきたカミキリ屋も居ないと思いますが、採り易く感動した
シロスジドウボソ。勿論ドウボソ類が好む環境を見つけなければ数は採れませんが、堪能しました。
残念ながら沖永良部のようには特化はしていないよう。全般的に小さいのは共通していますが。
参考までに沖縄北部で採った大型のシロスジドウボソと与論の最小個体を並べてみます。
与論で最も嬉しかったのがコレ。大きな大きなヤエヤマトラ。
これだけで与論に寄った甲斐がありました^^
最後に、与論にフェリーで行く人もまず居ないと思うので港に近寄るフェリーの写真を載せます。
最初の予想より虫が多く採れて、とても楽しかった2週間の遠征でした^^
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